訪問介護の生活援助について、基本的なことから説明していきましょう。
簡単にいうと、生活援助とはイコール家事。
そう思っていただいて差し支えありません。
それプラス
「訪問介護のヘルパーがするけど身体介護には当たらないサービス」
かな。ややこしや。
訪問介護シリーズの続編です。
でね。
ここで突然また本題入る前に裏話いいかしら?いいわよね?
目次(クリックするとその項目に飛びます)
国は訪問介助の生活援助を必要ないと思っている
あのね、介護保険のサービスの中で、訪問介護の生活援助ほど小バカにされているサービスはないです。
利用者さんとか事業所さんとかが小バカにしてんじゃないんです。
国。KUNI。くに。OK?
介護保険は基本3年に一回見直しがあって、6年に一回は根底を覆すような法改正するんですね。
そのたびにこの訪問介護の生活援助は、時間を縮小されたり単位下げられたり、まあロックオンされてるんですけど、問題はそんなことじゃなくて。
法改正の時期が近づくたびに、まことしやかにささやかれる噂があるんですよ。
・生活援助の中の「買い物」と「調理」は保険適応外にする。
・要支援1・2、要介護1(諸説によっては2)までの軽度者は、生活援助を使えないようにする。
これ。
あのね、お国の言い分としてはこうなんですよ。
買い物は宅配サービス使えばいいじゃん。
調理なんかしなくても配食弁当取ればいいじゃん。
ていうか要介護1(ないしは2)までの人なんか、元気でピンピンしてんじゃん。
だから家事なんか自分でやりゃいいじゃん。
ていうかヘルパーは家政婦じゃないんじゃん。
身体介護だけすればいいじゃん。
てことらしいんですが。
まあへそが茶を沸かしますよね。
今んとここの法案は通ってはいませんが、時間の問題だと思います。
現に、生活援助の回数に制限ができ、それ以上入る場合は市町村に届けが必要になりました。☞厚労省の通達コチラ
この回数制限に関しては、住宅型有料老人ホームやサービス付き高齢者住宅の利用者抱え込みを問題視しているだけのような気もするんですけどね。
☟そのあたりの仕組みはこちら
「有料老人ホームの種類とその探し方を詳しく解説 お手頃価格な施設も!」
もうさー、そんなことしたら、ほんと在宅生活成り立たない人あふれかえるよー。
ヘルパーさんに調理とか買い物してもらってたら在宅生活できるけど、それなくなったら暮らせない人いっぱいいるよー。
ていうか要介護1やら要介護2なんなら要支援2だって、全然軽度者じゃないんですけど。
この先生活援助がどうなっていくのか、皆様も少し気にかけておいてもらえたらと思います。
ヘルパーさんがお料理してくれる買い物行ってくれるって当たり前な感じしてますけど、もしかしたらなくなっちゃうかもしれないですから。
要介護者の生活援助の料金の目安
単独の生活援助の単位は(令和3年3月現在)
生活援助2(45分未満) 182単位
生活援助3(45分以上) 224単位
ですが
これに地域加算や処遇改善加算、事業所によっては特定事業所加算等々かかりますので、お住まいの地域やご利用になる事業所によって料金はけっこう変わります。
さらに、一番最初に利用したときには初回加算が200単位付きますし(サービス提供責任者が同行もしくはサービスを行った場合)、一概にいくらとは言い切れないのが介護保険のサービスの仕組み。
基本単位に各種加算が付きまして合計チーン¥なので、なかなか「いくらですか?」って聞かれても答えにくいんです。
ちなみにそのうちの一つ地域加算は、都会の人件費や最低時給、土地代なんかを考慮して都心部ほど高く設定されています。
一番お高い1級地は、花の都大東京23区。加算がない地域ももちろんあります。
その差は20%ですから、けっこう大きいですよね。
だからまあ、いくらくらいするざます?って聞かれたら、生活2だと250円くらい、生活3だと300円くらいって言いますね1割負担の人だと。
くわしく知りたければケアマネのレセコンに入力すればはっきりした単位が出るので、利用票が手元にあったら正確な数字が言えます。
逆に言えばそれがないとはっきりわかりません。☜
ケアマネも レセコンなければ ただの人
ちなみに身体1生活1のように、身体につく生活の場合はまた計算方法が違うんですが、それはもう追及するのはやめましょう。
あと、これは要介護の場合なので、要支援の場合はまた金額が違います。