よくある訪問介護のトラブルのお話、利用者さんにヘルパーが意地悪されるお話の後半です。

このように↑誰かがいつも見てくれてりゃいいんですけど、そうじゃないのが訪問介護の仕事のつらいところ。
密室で一対一でサービスをしていたら、言った言わないも始まりますし、盗った盗られたも始まるってなもんです。
→盗った盗られたはこちら「訪問介護のトラブル① ヘルパーが利用者の物を盗んだと疑われた話」
この話では、利用者さんがヘルパーに意地悪なことを言って困らせるという、非常によくある出来事をつらつら書くのですが、これを書いて何を伝えたいかといいますと。
事実は一つでも、各自の捉え方はちがうんです。
そしてそれが元でトラブルになることがこの業界よくある。
その時各々の方にはどうして頂くのが一番いいか。
という話の全容。
目次(クリックするとその項目に飛びます)
不満があるのに事業所変更を拒否する利用者
認知症の進行でヘルパーにきつく当たるようになり、困ったなと思っていた時にいったん入院となった利用者さん。

状態が悪化したことと、心配した家族の要望でヘルパーの回数を大幅に増やすことになりました関係性悪いのに。
ちなみに、訪問看護も導入することになったので、病院で退院に向けての会議(カンファレンス)が行われたのですが
肝心かなめの訪問介護事業所は来ませんでしたそういうとこやぞ!!
私なら絶対ここ使わないっていう
あれな事業所で有名なのよ
三ケタ歳の利用者さんには、これまたもう勘弁してあげましょうよな高齢の息子さんがキーパーソンをしていて、もちろんその会議にも来ていましたが
利用者さんが本当にキツいタイプなのでなんも言えねえ。
ほんとに三ケタですかそしてほんとに病気ですかくらい意気揚々とヘルパーのあることないことを訴え続ける利用者さん。
そこまでイヤなら事業所変えましょうよと正論を述べるソーシャルワーカー。
…。
心の中でいろんなことをみんながつぶやいたでしょうが、イヤでんねんなもんは仕方がないでんねん。
かくして事業所変更はせず、退院後はただでさえ関係の悪いヘルパーを回数増、安否確認を兼ねて毎日導入することになりました。
(もちろん的中する)
ちなみにこの場で、利用者さんはヘルパーの悪口を言い、あることないことおもにないことを医師その他に高らかに演説していましたが
安心してください、誰も鵜呑みにはしていません。
ヘルパーさんだけじゃなくて、他の介護職もっていうかケアマネこそ多いけど、事実とちがうこと吹聴されてしまうことあるじゃないですか。
どうしても相手が高齢でましてや認知症なんかだと特に。
すごいやな気分になるし、他の人に誤解されるんじゃないかと思って気が気じゃないですよね。
でもダイジョーブイ(古)。
少なくともこの業界の人間は根拠なく利用者さんの言葉を信用しないから安心してください。
ってそうじゃなきゃやってらんないわ。←
利用者とヘルパーが合わないときに事業所がすべきこと
入院前は、関係の悪くなったヘルパーさん一人で週に二回入っていたのですが、退院後毎日となるともちろんそうもいかず、新たなヘルパーさんが二人追加されました。
即効もめました。←
この時期のことがこちらですね
→「ケアマネージャーの仕事のつらいとこ 事業所と利用者の間に立たされる」
ほんとしょっちゅう訪問介護事業所の管理者から電話かけてこられて
利用者さんがヘルパーにこう言っただのああ言っただの
もうほんとうんざりでしたね、何回かに一回は居留守使ったもん。
利用者さんにヘルパーがきつく言われているなら、訪問看護事業所の管理者やサービス提供責任者が
・利用者と話をする
・担当のヘルパーを変更する
・ケアマネに事業所変更を願い出る
をしないといけません。
というか普通の事業所はします。←
もしこれを読んでいるヘルパーさんが、利用者さんと合わなくてつらくて、それを管理者に言ってもなんの対応してくれないなら
とっととそこを辞めるに限ります。
ヘルパーの仕事はくさるほどありますから。
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ヘルパーさんは引く手あまた!!
いい事業所で働こう!!
ヘルパーが気にいらない 利用者側がすべきこと
さてヘルパー事業所が
と訴える傍ら、利用者さんも負けてはいません。
ご飯の味付けが悪い、食材を勝手に冷凍する、買い物が長い、口答えをする
延々訴えますこの辺はまあいいとしようイヤ良くないけど。
けれども、長くお世話になっていて家の中を知りつくしているヘルパーさんが、テキパキ衣類の片付けをしては
とか
家庭環境やその他人格を否定するようなことを言い出したら、やっぱりちょっとどうかと思います。たとえ認知症でも。
ちなみにですが、ヘルパーに対し度を越してあたりが強い利用者というのがたまに現れます。
家政婦と勘違いし、ヘルパー事業所から切られたり、逆に難癖をつけてヘルパーを切ったり。
もちろん来てくれる訪問介護事業所はなくなります。うわさも流れます。
そして。
私たちケアマネもそういった利用者のためには本気では事業所探しをしません。
そんな利用者を紹介したことで自分の評判も落ちるし何より
介護職員を下に見る利用者には、いくらお金を積まれても介護なんかしなくていいと思っています。
自分で勝手に事業所探してって言ってましたてへぺろ
話を戻して、もしそんなにヘルパーが気にいらないならね、事業所を変えればいいんですよ。
ケアマネに頼めば済む話。
私からは再三言ってましたもん
じゃあ、「緊張しいやからイヤ」ってね。
思いましたけどね。←
あとは、あのヘルパーがどうでこうでっていくらケアマネに言っても無駄です。
関係ないです。
系列事業所でケアマネとヘルパーが同じところなら(って言うかこれものすごく多いけど)、言ってみる価値はあるにしても、基本的に私たちケアマネの管轄ではないです。
そこわかってくださいマジで←
合わない事業所と利用者にケアマネができること
このヘルパーさんと事業所の攻防は三か月ほど続きました。
こっちもだんだんめんどくさくなってくるし←
そうこうしているうちに利用者さん元気になっていくし100歳超えてるのに
事業所から
言われたら、返す刀で
言うて(売上減らしたくないからいろいろ言われたけど耳日曜)、利用者さんには
と恩に着せ(元気になってきたからできることですけども)
徐々にヘルパーを減らすことと、そしてヘルパーさんの努力の甲斐もあり、こないだとうとう言われました利用者さんに。
この頃ようやくヘルパーさんらが私の思うとおりにしてくれるようになりましたんや。
長かったですわ
私のセリフだわ!!\(^o^)/
言わない言えない言っても何もいいことない
言っていいのはこのセリフだけ(大人になりました)。
今回は時間が解決してくれたもありますけど、私としては、この案件はもっと早い段階で事業所を変更すべきだったと思います。
双方の拒否があってできなかったんだけどね。
あと、やっぱりこのケースでも真実はわからないんですよ。
ヘルパーさんと利用者さん、言った言わないはかみ合わないもん。
だからこそマジで監視カメラの徹底を求む
( ー`дー´)キリッ
では~