ケアマネ日記

病気やケガで介護が必要に!でも退院して家に帰るのが難しい時すること

脳梗塞で麻痺などの後遺症が残ったり、骨折後歩行ができなくなったりして、とても退院後家には帰れない、そんなときどうすればいいのか。

「急な病気やケガ、骨折で入院して要介護に。相談するところとやるべきこと」のように、急な病気やケガで状態が変わり、退院後家に帰って生活するのが難しい場合のお話です。

 

まずはじめにお話しておきたいことは、高齢者であっても根性入れてリハビリすれば、わりと状態が回復される方がおられます。

病気になってすぐ、もしくは骨折してすぐは、ものすごく落ち込んで絶望して、もう元のように戻れないんだと思われるかもしれません。

でも希望は捨てないでください。

 

私がこの後お話する、老人保健施設で働いていた時、100歳で大たい骨を骨折して入所してきたおばあさんがいました。

ちなみに100歳までは一人暮らしを楽しんでいて、近所の人と酒盛りした後酔っぱらって転倒し骨折した方です。

ふう
ふう
近所の人の心中お察しすると気の毒

 

職員的にはもう年も年だしスパルタなリハビリをするよりも、ある程度回復して余生を楽しんでもらえたらなんて思ってたんですが、おばあさんそうではなかった。

 

それはそれはリハビリに励みに励み、職員の目を盗んでは勝手に歩行練習し

ふう
ふう
これはいけません

朝の四時から詰め所前で足踏み100回

ふう
ふう
夜勤者これで目が覚める

 

最後は伝い歩きが完ぺきな状態で自宅に帰られました。

ふう
ふう
かっこよかったっす!

なので諦めないでいただきたい。

 

ではお話戻しまして、急病で入院するような急性期病棟でもリハビリはあるのですが、あくまでも急性期のリハビリ。

そこで満足がいくほど回復しなくても焦らなくていいです。

ある程度の回復までは数か月かかることが多いですから。

 

ただ、じゃあ退院して、回復するまでどうしたらいいんだという話ですよね。

家に帰っても生活できないじゃないかと。

それまでの時間の過ごし方はいくつかありますので、順に説明していきます




急性期後リハビリ病院に転院してその後自宅に帰る

ある程度の期間しか入院できませんが、在宅に帰りたい意思があり、なおかつ厳しいリハビリを頑張る決意があるのなら、リハビリ病院に転院しましょう。

「急な病気やケガ、骨折で入院して要介護に。相談するところとやるべきこと」
で登場するMSWに相談してください。

 

リハビリ病院のリハビリはむちゃくちゃ厳しいです。

一日三回ほどリハビリがありますし、そこでの生活すべてがリハビリ目的になります。

なので、ある程度回復の見込みがあり、かつやる気がある方にお勧めします。

やる気がないまま行くところではありません。

ふう
ふう
過去に何人自主退院してきたか(ため息)

こちらは医療保険利用です。

 

介護老人保健施設に入所する

介護老人保健施設、いわゆる老健ですね。

介護保険の適用施設になりますので、年収に応じて利用負担限度額が決まります。

原則はリハビリ目的の施設であり、しっかりリハビリをして在宅に戻るための施設です。

原則はそうです。

原則ですけど。

ふう
ふう
しつこいですね。

その辺のお話はこちら☞「特養に入れなくてお金もないが在宅生活が難しい時どうすればいいか後編」

 

ようするに、一応(一応言うた)リハビリをして回復して、ある程度の期間が来たら家帰りましょってための施設なんですけど。

まあそうじゃない人も少なくない

ふう
ふう
というか多いというかなんというか。

リハビリもしっかりするんですけど

ふう
ふう
しっかりって言うときますけど

リハビリ病院の比ではないです。

 

なので、在宅に帰るかどうかはわからないし、少し時間をかけて考えてみたいのであれば、こちら老健がお勧めです。

 

一応(また一応言うた)終身目的の施設ではないので、いつまでもいることはできません(てことになってます)。

ふう
ふう
ちょいちょい心の声が。

 

病院の段階で家ではもう無理だなと判断した場合に、特別養護老人ホームなどの空き待ちで利用される方も多いですよ。

こちらもおなじみMSWに相談してくださいね。




入所せず退院し、在宅でのリハビリを選ぶ

ちょっと話の流れが変わってきますが、上記二つの例を断って在宅でのリハビリを選ぶ方もいます。

ここで登場するのがAさん男性70歳

実は私の父親です。

ふう
ふう
えへ。

 

ある日脳梗塞になり、右上下肢麻痺と言語障害、嚥下障害も軽く残りました。

ムースやわらか宅配食はこちら



レンジでいつでも食べられるのでとても便利です☆

 

入院中のリハビリでは、ベッドサイドのポータブルトイレに自分で移ることができるのみ。

食事は刻み食で見守りが必要で水分はトロミ。

 

病院からはリハビリ病院を勧められましたが、ケアマネである娘さん(って私だよ)は在宅復帰を選びました。

 

というのがですね、この病気を発症してから、明らかに父親が鬱状態になったんですね。

笑わないしいきなり泣くし。

こりゃ困ったなと。

このままリハビリ病院に行ったら認知症か鬱か発症するなと。

ふう
ふう
わりとこういった病気で鬱になる方おられますので、気を付けてあげてくださいね

 

それなら本人の生きがいである、かわいい孫(って私の子だよ)と会う機会を増やそうと。

 

で、一応私もプロですから

区分変更申請をして要介護1から要介護3にして

在宅のレンタル品を増やして環境を整えて

週に三日の訪問のリハビリ

週に三日のリハビリデイサービス

昼間独居のため毎日のヘルパーさん

ガッチガチに在宅の環境を整えて家に帰しました。

ふう
ふう
限度額ぱんぱん

 

これができたのは排泄がある程度自立してたからですが、何となくプロの勘娘の勘で、家帰っても大丈夫だなと思ったんです。

だから最後は、家族さんの勘を信じてもいいかもしれないですね。

あとは本人の性格も検討して。




あれからもうすぐ二年経ちますが、今は家の中は自由に動き回っています。

食事も問題なく食べられるようになりました。

合わせ技で勝手に冷蔵庫あさって、勝手に好きなもん食べてます

ふう
ふう
糖尿病ありあり

 

私は介護保険に詳しいので

ふう
ふう
当たり前だよ

このサービスがあってこの場合はここに頼んで、と、自分で判断することができましたが

もちろんこういう時のためにケアマネがいますから、在宅に帰ろうと思ったときはとことん相談してくださいね。

ふう
ふう
いろいろな方法がありますよ。

 

以上

後半ちょっと(?)本筋からずれましたが、退院後家に帰らない場合のお話でした。