ケアマネの選び方

いいケアマネージャーの選び方① ケアマネの本当の仕事内容と報酬は?

介護保険を使って介護サービスを利用するためには、正式なケアプラン(介護サービス計画書)が必要です。

このケアプランがないと保険がおりませんので、介護サービスを使う方には必ずケアプランを立てるための資格を持ったケアマネージャーが、担当として付くことになります。

どこの事業所がケアプランを担当しているかは役所に届け出も行います。

 

介護施設に入居している方はそこのケアマネが担当しますし、在宅の方は「居宅介護支援事業所」と呼ばれるケアマネ事業所に籍を置くケアマネが担当します。

ケアマネの資格だけは持ってるんですよねみたいな、さすらいのケアマネがプランを担当することはできません。

ふう
ふう
よく勘違いされるけど、ケアマネ資格持ってても、居宅介護支援事業所に在籍していないとダメなんです

 

ちなみにこのケアプラン、法的には自分で作成することもできますが(セルフケアプラン)、まあ止めといたほうがいいですし、実際こんなもん都市伝説でほとんど誰もやってないです。

ふう
ふう
いろいろな意味でもしセルフプランの人がいたら役所や事業所はめちゃくちゃ警戒すると思う、それくらい不自然な行動

てことで、介護保険を使うなら、ケアマネ必須。施設でも在宅でも必須。

 

大きな声では言えないが小さな声では聞こえない介護保険の真実

「ケアマネ選びをミスれば在宅生活マジ悲惨」

 

そしてこんなこと言ってる私は在宅のケアマネージャー。

ふう
ふう
いえす天につば吐きながら、良いケアマネの選び方を伝授いたしましょう。

 

ケアマネの報酬は結局いくら?

ここでは居宅(在宅)のケアマネの話をしていきます。

 

まずはじめに、そもそもケアマネの仕事の仕組みってご存知ですか?

 

ケアマネカテゴリーでいろいろ書いてはいますけど(雑)、もっと根本的な話をしましょう。

いや、もっとゲスい話をしましょう。

ケアマネの報酬についてです。

 

ケアマネの報酬はざっくり説明いたしますと、要支援で4000円ほど、要介護1・2で10000円ちょい、要介護3・4・5で13000円ほどです(加算によります)

ケアマネの報酬は、全額介護保険から出るから利用者負担がなくて、多分皆さんご存知ないんですけど、どうですかこの額。

高いですか?安いですか?

 

多分ね、ケアプランの変更もなくて、月に一回ちらっと訪問してハンコもらってさようならなら、まあお高いかもしれないですね。

実際そういう人もいますしね。

でも。

これはですね、毎日家に通おうがケアプランをひっきりなしに更新しようが、電話鬼攻撃に合おうが問題行動を多発して毎日事業所さんから怒られて頭下げようが、報酬は同じ。

 

身内がいないから身の回りのこと全部引き受けて、なんで私がこれしてんのかなって思うような仕事していても報酬は同じ。

障害のサービスとか医療のサービスとか、介護保険関係ないサービスのお膳立てしてもってもうやめとこ。

 

さらに。

 

ここが一番問題じゃないかなと思うんですが、介護サービスの実績があった月にしか報酬は出ません。

 

これね、ようするにデイなりヘルパーなりレンタルなりが利用されていない月は、ケアマネは無報酬なんです。

サービスどうしよっかなの相談に何回乗っても、利用してくれなきゃお金にならないし、なんなら入院中は何回足を運んでもその月サービス使ってなきゃ報酬無し。

何か介護サービスを利用してもらわないとケアマネにはお金は入らないんです。

 

よくあるのが、入院中新規の利用者さんを病院から紹介されて、何回も何回も足を運んだけど、結局住宅改修と福祉用具購入だけで済みましたってな場合。

住宅改修特定福祉用具販売は継続的な介護サービスのではないので、ケアプラン料は発生しません。

つまりはどれだけ相談に乗って事業所を紹介して時間を費やしてもこの場合は

the・報酬なし。

こういう仕組みなんです。




ケアマネが仕事をしてもただ働きになるケース

別に綺麗ごというわけではないんですが、私の事業所に関しては、上記のように「めっちゃ頑張ったけど結果ただ働きでしたとほほ」みたいなんは、「どんまい!」で終わります。

が、みんながみんなそうではありません。

めちゃくちゃノルマに厳しい事業所もあります。

 

そしてここからがゲスの極み裏話。

売り上げのことを考えるなら、それこそ手すり一本でもレンタルしてもらいたいんです。

 

施設に入りたいんですと相談されて、ものすごく大変な思いをして施設を探して、いざ利用者さんが施設に入って自分の担当を離れたら、売り上げは減ります。

 

入院中いくら相談に乗ってもお金にはなりません(入退院時の加算はありますが横おいとこ)。

もちろん在宅でも「サービスどうしよっかな」の悩み相談を何回聞いても、サービスを利用してくれなければ報酬はありません。

 

新しいサービスを提案して、その人が気に入ってくれればその都度ケアプランを作り直します。

それに伴う仕事も増えます。でも報酬は変わりません。

 

毎日のように長時間親身になって話を聞いても、一か月に一回五分で帰っても報酬は同じです。

あとはお察しください(・ω・)ノ

 

 

こんだけ言うといていまさらジローで必死でフォローなんですが、こんな状況でも不平不満を言わずに利用者さんのことを思って働いているケアマネはたくさんいますし、私だってその一人です

ふう
ふう
必死か

 

でも、何でもかんでもケアマネにさせておいて、何かあったら全部ケアマネの責任で、でも報酬の実態はこんな感じってのはそりゃないと思いませんか?

ふう
ふう
…思って下さい。

 

本当は良いケアマネの選び方をお話したかったんでした。感情的になりました。

ではでは「いいケアマネージャーの選び方②」に続きます☆