前回の記事「新型コロナウイルス ケアマネに対する厚労省の指示と濃厚接触者へのサービス」の最後に
次このコロナについて書くときには、収束して世の中が平和になっていますように
なんて書いたのですが、全然全く収束しないまま、4月7日に前代未聞の緊急事態宣言が7都府県に出てしまいました。
2020年4月8日0時より効力を持つ7都府県は、東京に加え埼玉、千葉、神奈川、大阪、兵庫、福岡。
そのうち一つに私は居住し、そしてケアマネとして仕事をしています。
それまでの約一か月半の、新型コロナの影響はこちら👇
では緊急事態宣言が出たら、アテクシケアマネのお仕事は!
そして介護業界は!!
どうなるのでしょうか!!!
ちなみにですが、ここでお話するのはあくまでも私がケアマネとして働いている地域のお話です。
今回いろんな地域のケアマネさんからコメント頂いて、とことん地域差が大きい仕事だなと思いました。
ほんと統一してほしいわ←
目次(クリックするとその項目に飛びます)
緊急事態宣言後ケアマネや介護職の仕事はどう変わったか
さて繰り返しますが、これはあくまでも私が働く地域のお話です。
アテクシの認識不足なだけかもしれないのですが、驚いたのは緊急事態宣言て
明日出すぞ!!
って予言するんですね。
だから二日ほど前から
と政府が言っており、それに向けての対策会議等は各事業所で行われていました。
そこで
「緊急事態宣言が出たら、うちは休業します!!」
と先に知らせてきていたのは、わずか2事業所。デイサービスとデイケア。
どちらも併設にクリニックや施設があり、感染しては困りますしかもうち儲かってるんでちょっとくらいなら休業できます、てな施設でした。
ただ、力強く宣言してきたのはこの2事業所なんですが、他ももちろん自信満々で営業するわけではない。
各事業所さんが口をそろえていたのは
・国が休業しろといえば従うしかない
・が、そうではないなら周りの事業所さんと足並みをそろえる
ですね。そらそうなる。
本心としては利用者さんが来ないとお金にならないわけですし、介護事業所が動かなくなると生活できない人っていうのは少なからずいるし。
そういった責任感もあるし。
いろんな思いを抱えて、みんな緊急事態宣言を聞いたと思います。
が。
まあ皆さんご存じではございましょうが、その心中をアテクシ僭越ながら代弁させて頂きますと
これだろ。
外出自粛してほしいのはわかった、テレワークしてほしいのもわかった、そしてお金は出したくないっていうのも重々わかった。
むしろ最後が一番わかった。
わかったことはあるけれど、じゃあ私ら介護業界はどないしたらいいんかなっていうのはわからなかった。
学校等には言及しても、同じく高齢者が集まるデイサービス等へのお話は何もなかった。
外出しないでと言われても、訪問しなきゃいけない訪問介護、訪問看護、ケアマネへのお話は何もなかった。
介護施設とかはちらっと言ってたけど、その施設が指す具体的なサービス種別はわからなかった。
年寄りという選挙権モンスターに対する忖度おそるべしぎる。←
ただ、基本的に介護保険のことに関しては自治体が決定権を持つので、私としては
緊急事態宣言を受けての当該市町村の答えを待つこととしました。
緊急事態宣言が出ても働かなくてはいけない仕事のひとつ
さて7日夜に緊急事態宣言が出たので(昼間出せってな話←)、現場が混乱するのは翌日8日でしたが。
私は有給取ってました。
それも、下の娘の始業式もなくなったんだもの。
やる気が折れたんだもの
今ごろ事業所さんから連絡殺到してるかなあとか思いながらのんびり庭に花を植えていた8日、自治体からのメールは来ました。
相変わらず高齢者関係のお知らせは一切ないのですが、メールは来ました。
で、複雑な気持ちになった。
緊急事態宣言が出たので、保育所、学童保育は原則休止とし、家庭での保育をお願いします。
ただし、医療福祉関係、行政、警察、消防等で働いている親の子どもは預かります。
休むことは許されないってことか。
このメールはマジでがっかりしました、私ら緊急事態が出ても子ども預けて働かなあかんのかなと。
わかりますよ事情はわかる。わかるんだけど。
本当は休みたいけど、保育園が開いているから預けて仕事行かないといけない親だっているわけです。
なんかすごく複雑な気持ちになってしまいました。
高齢者にしろ子どもにしろ、預け先を閉められないのって、ひとえに働く世代の都合ですよね。
高齢者は一概には言えないけど、子どもはそうじゃないですか。
なんだかなあでした。
だからといって休み切れない仕事だから預け先はいるんだけども。
休み切れない理由はのちほどまた。
で、高齢者関係の連絡はないなあ、でもあちこち事業所閉めるんだろうなあ、仕事行ったらメモとか留守電が殺到してるんだろうなあ。
そんな気持ちで出勤した9日。
緊急事態宣言に関わる連絡はほとんどなかった。
〇〇さんちに歩行器のデモ機納品します
障害福祉課でタクシー券もらってきてください
明日デイサービス追加利用します
等々のメモを見て我茫然。
いっこだけ、有料老人ホームが緊急事態宣言終了まで面会禁止ですってのはあったけど、マジ予想以上の通常運転。
緊急な事態とは。宣言とは。
何なら新規のデイサービスを希望して体験利用して、新しく利用開始している利用者さんもいる。
その他にも、認定調査は普通に行われる。
訪問も普通に行く。
他の都道府県のケアマネさんの話だと、
訪問は原則禁止、電話でのやり取りのみ
認定調査も禁止、有効期間は2021年の5月まで延長
てなところもあるようですが、うちはちがう。
訪問に関しては、利用者さんサイドが来なくていいと言えば電話でOK。
だけど来てくれと言われれば訪問してくださいとのこと。
認定調査は普通にある。
三密で利用者さんの認定調査同席しました。
小さな小部屋に8人集まっての退院時間カンファレンスしました
研修とかは続々なくなってんですけどね。
主任ケアマネ研修の法定外研修は普通に募集してた。
でも人数すぐ打ち切りなったけど。
てなわけで、緊急事態やないんかいという思いを抱きながら、普通に仕事を続ける我。
何してんやろ私と思いながら働く我。
国も自治体も何も言ってくれないけど、緊急だろうが何だろうが働くしかないんだろうなと思っていた我。
の状況が少し変わりました。
ケアマネの仕事はテレワークで可能かどうか
このように緊急事態であろうがなかろうが、さほど仕事内容が変わらない私ではありますが。
実は9日出勤したら、机の上にとある書類が置いてありました。
会社からの通達です。
緊急事態宣言が出て休校休学になっている子どもがいる人は、有給休暇と同額を保障する「特別休暇」を使ってもいいですYO!!
神か。
この休みについては、3月の頭には社員のもとにメールが行っていたはずだというのは横に置いといて
こう言うてくださるのはありがたい。
お言葉には甘えたい。
なんぼ小学校高学年とはいえ、一か月以上ほったらかしていた娘はもう本物の廃人になっているのです。
_(:3」∠)_ 「行ってらっしゃい」
_(:3」∠)_ 「おかえんなさい」
マジこんなんやから!!!
だから休みたいのは休みたいし、そもそも休むべき事態なわけなんですけど。
これね、会社がこうやって特別休暇くれるっていうのはですね
母体が全然介護関係ない大手の会社だから
これに尽きます。
そもそもあふれんばかりの補償があれば、もっとみんな仕事休むっちゅうねん。
お金のためだけに仕事に行ったりお店開かざるを得ない人、山ほどおるっちゅうねん。
そしてその補償が確約できる会社ばっかりでもないっちゅうねん。
と、中年が吠えるっちゅうねん。
ようするにうちの会社はケアマネの仕事をよくわかっていないので(ここ泣くとこ)、このようなお達しが頂けたわけなんですよね。
そしてお国が言うように出勤者を減らすとなると、今うちの事業所で小学生以下の子どもがいるのは私だけなので、休めるのは私しかいない。
パートながら一番件数を持っていて一番認定調査もお使いも行ってる私だけが、休むことが許されるのです。
フルタイムで出勤してても激務なのに、仕事内容ほとんど変わらず休みが増えたら忙しさは倍増まちがいなし。
そう。仕事内容は変わらない。
テレでワークなんかできない。
厳密には、できることもあるけどできないこともある。
しっかりした要支援の方なんかには、電話でのお話で事足ります。
玄関の外でハンコくださいが通じるお宅もあります。
ケアプランにサインが必要なので、郵送したものを返送用封筒で送り返してください、が可能な方もいます。
でも。
電話に出られない人
ケアマネに対する依存が強い人
家族が遠方もしくは一人暮らしだけど、介護量が多い人
耳が遠すぎる人
そもそもコロナって何なんな人
そもそもそもそも意思疎通が難しい人
私のことが大好きな人←
在宅にはいろいろな方がいるのです。
そして一番大切なことなんですが、テレでワークができない方は、訪問介護やデイサービス、ショートステイ等の介護サービスを利用して生活しています。
その提供がなくならない以上、司令塔であるケアマネの仕事がなくなることはないと思うし、ケアマネだけ休むわけにはいかないと思う。
その部分は電話やファックスでやり取りすることも可能なんでしょうけど、できない部分も少なくない。
し。
ここ大事なんだけど、うちの会社セキュリティきつすぎて、書類等持ち出し厳禁だから、提供票一つ作るのも事務所行かなきゃいけない。
だから自宅に電話ファックスパソコンレセコン情報すべて持ち帰れて
現場にサービスを丸投げして
利用者には「今コロナなんでいけません!」
新規のサービスやプラン変更その他今はやめてください
区分変更も無理です
てできりゃあねえ。
やろうと思えばできるのかな。
でもその場合事態が終息した後やりにくくなるんかな。
だからこそ、行政がこの辺の仕事止めてくれたらいいんですよね。
止めてくれてる地域もあるわけですしね。
うらやましいですよね。
そんな感じですね。
とはいえ、外出自粛も守らないといけないし、何より廃人化している子どもらをどうにかしないといけないし。
いったんは休めそうな日は休む、帰れる日はダッシュで帰る、直行直帰で仕事をする、になるのかな。
なるのでしょうなあ。
緊急事態とは何なのでしょうなあ。
コロナで学校が休校になって世の中の情勢が変わって、子どもは最後の中学校生活もなくなり、仲の良かった友達とも会えず。
入学式も始業式も、いったんあるとなって大喜びさせてから、緊急事態宣言でなくなりました。
二転三転する情報で親も子も疲労困憊しているのに、介護業界は、高齢者の世界はあまりにも変わりがなさすぎて。
そのギャップに一度この私ですら、大きく心が折れてしまいました。
早く世の中平和にならないかな。
心からそう思います。
次こそ終息後の話書くぞーーー!!
追記!!!
終わりませんでした!!!
新型コロナウイルス④ 濃厚接触ではないけど介護サービスの調整が必要になった話