介護保険の、要介護認定調査員のお仕事を始めたばかりの初心者さん向けの記事です。
自分なりの順番ができるまで、聞きこぼしがあったり、時間が非常にかかったりしてしまう認定調査。
☆調査を受ける側の方向けの記事はこちら☆
私は居宅のケアマネをしながら、各市町村の要介護認定調査の委託を受け、日々認定調査員としても走り回っています。
だいたい月10件程度でかけることの9年目なのでまあ計算して頂くとして(雑)、なかなかの数の認定調査をしてきた私。
この業務がケアマネの仕事の中で一番好きです!!
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そんな認定調査をこよなく愛してこよなくこなしてきた(この日本語変)私が
認定調査員になって間もない方へ、上手な認定調査の方法
を伝授したいと思います。
目次(クリックするとその項目に飛びます)
要介護認定調査に行く前に確認しておくこと
この記事を読んでくださっている方が認定調査だけを専門にやっている方か、はたまた私のように本職はケアマネで、時々調査員の方かはわかりませんが、どちらにしても
認定調査の相手がどんな人かわからないまま訪問する
このパターンが多いかと思います。
市町村によっては担当ケアマネが認定調査をする、同じ人の調査が何度も回ってくることもありますけど、初対面の方が多いですよね。
ということは、行ってみるまで調査対象者がどんな人かわからないわけです。
ちなみに私が委託を受けている市町村のいくつかは、要介護度すら教えてもらわないまま行きますから、到着するまで要支援1なのか要介護5なのかもわからない。
ここで大切なことは
要介護認定調査の時に同席者がいるかどうかの確認
これはまあ絶対ですよね。
この時に相手がケアマネさんとか、聞けそうな人なら、日程調整の時に、認知症ありますかって聞いておくと調査がスムーズです。
あとはめっちゃ大切なのが
表札があるかどうか
アパートとかだと、同じ番地で表札なしばかりとかけっこうあるよ。
泣くよ。←
忘れがちだけど、日程調整の時に確認することをおすすめします。
そして、一番難しいけど一番頑張らないといけないこと
無駄に調査時間が長くならないようにする
これ!!
認定調査で、関係ない話を延々されることは多々あります。
多々です。多少じゃないです。多と多で多々です。
調査が終わってから関係ない話をされるなら、100歩譲ってかまわないのですが、時にはで頭の概況の聞き取りの段階から雑談かましてくる方おられます。
これを的確なタイミングで切る!
認定調査で一番難しいポイントかもしれません。
このあたりを踏まえて、さあ実践しましょう。
スムーズに要介護認定調査を行う順番
まず始めにお宅に訪問し、同席者がいて、聞けそうな状態であれば
「認知症や、本人の前で言いにくいことはありますか?」
と尋ねましょう。
もしあると言われたら、
これを先に絶対に言っておくべき。
でないと、本人から延々聞き取った後に
と同席者に言われたり、調査の最中に
とか本人に言い出して非常に場が緊迫します。←
同席者の多くは、普段の真実を調査員に伝えたくてそこにいらっしゃるわけなので、
アピールははじめにしときましょう。
もし
いうてお出迎えしてくれたのが本人なら、そこでしっかり歩行状態を確認しておくと第1群の調査が楽ですよ。
ではお邪魔してからの流れ。
調査項目を押すと、詳しい内容の書いた記事にリンクするので参考にしてね
まず始めに本人への質問から(第3群から開始)
最初に自己紹介をします。
今から介護保険の認定調査をさせて頂きます「ふう」です。
調査項目は74個あり、お体の動きの確認の他、皆様共通で同じ質問をしますので
失礼な質問もあるかと思いますが、ご了承ください。
その流れで「ご本人確認のために、お名前(3-5)と生年月日(3-3)を教えていただけますか?」
そして勢いで、今の季節(3-6)、今いる場所(3-7)、日課(3-2)を聞きます。
これは、この5つの質問は絶対に本人に答えてもらわないといけないから。
このあとの質問は、同席者が答えても大丈夫なので、先にここまで聞いてしまいます。
ここで概況(0-0)と、利用しているサービス内容(回数)を聞きます。
これは同席者にも確認してOK。
住宅改修と福祉用具の確認を忘れがちなのでご注意。
あと、住宅型有料やサ高住で、サービス内容聞き忘れがちなのでこれもご注意。
体の動きの確認をする(第1群)
では今からお体の動きの確認をします。
今痛いところ、動かしにくいところはないですか?
で、第1群を聞きます。
麻痺(1-1)、拘縮(1-2)、寝返り(1-4)、起き上がり(1-4)の確認動作を行い、その流れで
立ち上がり(1-8)、両足での立位(1-6)、片足での立位(1-9)、歩行(1-7)の確認をします。
みんな
寝たきり等で確認動作ができない人は同席者から聞き取りをします。
私はこの場合、特記事項はまとめて書いてしまいます。
「歩行、立ち上がり、両足・片足立位できない」という風に。
座位保持(1-5)はあえて聞かずに調査時の様子で判断することが多いですが、微妙な方に関しては確認します。
洗身(1-10)とつめ切り(1-11)は、施設入所やデイに行っている方は一部介助以上が多いですが、自宅の場合は
「背中とか足の先は届かないから洗ってない」
「足の爪は切れないからほったらかし」
等、適切な介助の方法を選択することがけっこうあります。
視力(1-12)は、調査票の文字が読めなければ視力確認表を使用します。
聴力(1-13)は聞かなくても調査しながらわかります。←一応聞くけど
要介護認定調査で重要視される生活機能 第2群を調査
要介護認定調査の第2群は、多くの市町村で非常に重要視されます。
曖昧な返答にめげず、頑張って頻度を聞き取るのがコツ!!
短期記憶(3-4)の3つのテストをするときは、このタイミングで物品を見せておくとちょうどいいことが多いです
移乗(2-2)は、発生してないなと思う人(立って歩く人等)は聞きませんが、介助が発生している人の場合は重要項目なので詳しく聞き取ります。
同様に移動(2-2)もとても大事。なので詳しく聞き取ること。屋外の様子も書きます。
食事摂取(2-4)は、人によっては「おはしかスプーンか」「食べこぼしはあるか」の確認もする。
そして排泄。
排尿(2-5)、排便(2-6)に関しては、多くの市町村が非常に重要視する項目のひとつなので、事細かに聞きましょう。
聞きにくい項目なので、今までの流れで
「この人介助発生してるかな」と思われる方は、サラッと流しておいて、あとで同席者に確認するほうがいいです。
排泄の項目こそしっかり回数の確認をしてくださいね。
そして整容の確認、口腔清潔(2-7)、洗顔(2-8)、整髪(2-9)を聞き取ります。
この辺まで調査するとどれくらいの介助が必要な人かわかるので、自分でできそうな人にはサラッと聞けば大丈夫。
着替えも同様で、上衣の着脱(2-10)、ズボン等の着脱(2-11)も、介助されていそうな人にはきっちり聞き取りますが、そうでなければサラリで。
着脱の項目は、「誰もしてくれないから一人で頑張ってます!」みたいな人がけっこういるので、その場合は
着脱にどれくらい時間がかかるか
を聞いて、適切な介助の方法を判断します。
外出頻度(2-12)は、外出の方法(タクシーとか徒歩とか)や、一人で外出しているかどうかも聞きましょう。
移動(2-2)の話の流れで聞けることも多いですよ。
で。
このあたりで短期記憶(3-4)の、三つの物品のテストの確認をします。
認知機能(第3群)、精神・行動障害(第4群)の確認方法
調査員泣かせの曖昧判断基準、意思の伝達(3-1)ですが、ここまでの調査の様子で、
と思ったら、聞かなくて良しです。
というかですね、ここでの項目
第3群の意思の伝達(3-1)、徘徊(3-8)、外出して戻れない(3-9)
に関しては、本人にではなく同席者に確認します。
私は本人には
と尋ねる程度ですね。
ほんとにこの辺引っかかってきそうな人は、ここまで調査すればもうわかります。←
本人にはサラリ流してあとで同席者に聞きましょう。
勘弁してほしかったです
本人に「収集癖はありますか?」てどんな質問やねん
でも、第4群の同じ話をする(4-5)、話がまとまらない(4-15)は
と思う人がたまにいるのよね同席者なしで本人だけの調査の時。
ケアマネさんとかがわかっててあとで聞けそうなら確認してもいいけど
同席をしなかった段階で、本人の話だけで判断してくださいって意味
と思っているので、わからなければ特記に書くだけでいいと思います。
頻度がわからないとチェックできないしね。
生活適応(第5群)
ここも今までの話の流れで聞けていたら聞きます。
薬の内服(5-1)は食事摂取(2-4)や外出頻度(2-12)で通院の回数を聞いたついでに聞いたり。
まだなら順番通りに聞いてOKです。
金銭の管理(5-2)や買い物(5-5)、簡単な調理(5-6)はそのまま聞いて記入。
日常の意思決定(5-3)は、できなさそうな人であれば同席者に聞きますし、しっかりした人であれば
と聞くことが多いですね。
そうでなければ、「介護保険のケアプランの内容は誰かと相談しますか?」とか。
集団への不適応(5-4)は、デイや施設で集団生活を利用している人以外には発生しにくいから、聞かなかったりもするんだけど、
認知症の度合いがひどい人には
と尋ねます。
特別な医療行為(第6群)の確認
第6群の調査は、はじめに
と尋ねて、答えがあれば書きます。
医療行為だけだとわかりにくいので
と聞くことも。
採血やらインフルエンザの予防接種やら返答が返ってきますが華麗にスルー。←
ただし、入院中の人や、寝たきり等で医療処置がありそうな人、ガン末期の人には詳しく聞きましょう。
要介護認定調査で最後に確認すること
第7群の日常生活自立度の記入は、事務所に帰ってからで大丈夫なんですが、調査対象者に控えを渡す市町村もあるので、一応頭に入れておきましょう。
同席者に
と尋ね、あれば場所を移して聞きにくいことを確認していきます。
本人の前ではどうしても話せないことが多いので、外に出てからとかが多いですけど頑張りましょう。
あと、私は一応最後に
と尋ねます。
これ他の調査員さんも聞いてくること多いですね。
認定調査を長いことしていると、何となく「これくらいの要介護度が出るかな」ってわかるようになるんですよ。
その判断が間違ってないかどうかのためにも確認しますね。
絶対調査対象者さんには言っちゃダメよ。
「これくらいの介護度になると思います」とかね、たまに介護サービスのアドバイスとかし出す調査員いるけど言語道断よ
そして帰ってからは、必ずシミュレーションをします。
それであまりにも結果が変わってしまっていたり、必要なサービス量に遠く及ばなかったりしたら、ケアマネさんに電話して確認することも。
ちなみに私が調査員として委託を受けている市町村のうちひとつも、どうやらシミュレーションをしてみるらしく
とか電話がかかってくることがありますし、他の市でも
と、かかってきたことあります。
でも私が働いている市はそういうのしてくれなくていきなり容赦なく遠慮なく非該当とか出るので
なる。
要介護認定調査の際に手心を加えることはあってはいけませんが、自分の調査結果次第ではその対象者の人生を変えるかもしれないことを肝に銘じ
聞き洩らしなく調査して、聞いたことをすべて調査票に落とし込みましょう。
もし認定調査を始めたばかりで自信がなければ、施設の調査を回してもらうとやりやすいですよ。
必ず同席者がいますし、同席者の方が慣れてるからね←
☆要介護認定調査員、ケアマネの資格があれば仕事は選び放題です☆
☆ケアジョブ☆
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非公開求人もたくさんありますよ。
無資格・未経験からのキャリアアップなら⇒⇒介護専門求人サイトかいご畑
有資格者もそうでない方も、全国区での仕事があります。
無資格で働きながら資格を取得したい方には応援制度あり!
ジョブメドレー
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