介護施設

介護保険のデイサービスの種類とその違い 4つのタイプのデイを詳しく説明

介護保険のデイサービスは、いろいろな種類があります。

最低限の生活を維持するために利用する他の介護サービスとは違い、「人生を楽しむこと」を目標としているのがデイサービス。

 

☆行くも良し!(利用者さん)

☆働くも良し!(介護職員)

☆行ってもらうも良し!(家族さんとケアマネ)

 

制度的な観点や介護保険の種類からデイサービスを区別するのはいったん置いといて、ここでは単純に

「介護保険にはどういうデイサービスがあるか」

に焦点を当てて、説明をしていきたいと思います。

 

もし、利用者本人として、介護職として、家族として、様々な立場からデイサービス利用を検討されているなら、参考にしていただければ幸いです。

ここでお話するのは、デイケアではありません。

デイケアは、病院やクリニック、老人保健施設等が系列のリハビリ目的の通所施設になり、医療系サービスに位置付けられます。

似たような施設ではありますが、もともとの目的が違いますので、デイサービスほど自由に特色を打ち出しているデイケアは少ないです。

もちろんデイケアにはデイケアの魅力がありますよ!

ふう
ふう
でも今回はデイサービスなのごめんね

 

朝迎えに来て夕方送ってくれるデイサービス

一番王道で、皆さんもイメージしやすいデイサービスかなと思います。

朝の9時ごろから夕方の17時ごろまでの利用時間です(施設によって時間の差はあります)。

①朝自宅まで車で迎えに来てもらう

②到着してバイタル測定や水分補給などを行う

③お風呂に入ったり簡単なレクや体操をする

④昼食

⑤レクをしたり体操をしたりする←真骨頂!

⑥おやつを食べる

⑦自宅まで車で送ってもらう

だいたいこんな流れでしょうか。

 

人数の多いデイも少ないデイもありますし、看護師が常在しているところ、リハビリに力を入れているところ、温泉のところやレクに命を懸けているところ、ご飯超豪華等

とにかくたくさんの個性を打ち出して頑張っています。

 

大規模や通常規模(人数が多いところ)だと、かなり介護度の重い方でも対応できる特殊浴槽があったり、胃ろう等の医療処置に対応しているデイサービスも多いです。

ふう
ふう

通常規模で定員30人ほど

大規模だと50人~80人ほどです

 

逆に定員10人程度の小規模なデイサービスは、こじんまりしている分アットホームであったり、古民家を改造し落ち着く雰囲気を出したりしています。

 

比較的利用時間が長いので、家族さんの息抜きの時間を確保できますし、デイサービスの数としてもこの「朝から夕方までタイプ」が一番多いですね。

 

この手のデイサービスを提案すると、「年寄ばっかりのところに行きたくない」「お遊戯は嫌だ」といわれることが多いんですが

のんのんのん!

ふう
ふう
今のデイサービスはめちゃくちゃクオリティ高いですから!

 

数が多い分利用者の獲得も大変なサービスなので、各施設の努力は素晴らしいものがありますし、子供だまし感はゼロですよ!

 

嫌がりながらデイサービスに通い始めた人が、「行って良かった、楽しい!」なんて言ってくれたりなんかしたら、ケアマネ冥利につきまくります。

ふう
ふう
そしてそういう人けっこう多い




半日リハビリデイサービス

午前の部、午後の部に分かれて利用する小規模デイサービスです。

だいたい午前は9時ごろ~12時半ごろ午後は13時半ごろ~17時ごろが多いです。

基本的には食事や入浴のサービスはありません。

集団レクもありません。(※どれもたまにしている施設があります)

 

たくさんのマシンが置いてあって、ただひたすらに体を動かす!リハビリをする!

高齢者のスポーツジムだと思っていただくとイメージしやすいですね。

もちろんそばに職員がついていてくれて安心です。

 

このデイサービスね、できた当初は「こんなの利用する人いるのかな」って思ってたんですけど、ところがどっこいかなりの需要で、今はたくさんこのタイプのデイがあります。

 

長時間の利用も嫌だし、ご飯やお風呂は家で問題ないけど、しっかりリハビリがしたい方に人気です。

ふう
ふう
要支援の人の利用が多いかな

 

一日中のデイサービスには抵抗があって、利用を渋っていた方が「これならいいかな」と利用されて外出のきっかけになるので、今はとてもいいデイサービスだなと思います。

 


延長、お泊りのあるデイサービス

文字通り、夜までの延長サービスや、宿泊サービスを行っているデイサービスです。

 

一時期お泊りデイサービスは爆発的に増えたのですが、ここ数年一気に減りました。

いくつかの事件があったり、環境整備の基準が高くなったり、夜勤者の人件費確保が大変であるというのが理由です。

私の地域はかなりの数のデイサービスがある激戦区なのですが、お泊りをしているデイサービスは今は一つしかありません。

 

そのかわり、20時ごろまでの延長サービスを行っているデイサービスはいくつもあります。

もちろん晩御飯も提供されるので、働いていて帰りの遅い家族さんがいる方が利用されています。

介護離職を防ぐために大きく貢献しているデイサービスだと思います。

ふう
ふう
晩御飯をお弁当で持ち帰らせてくれるデイもあるよ




認知症対応型デイサービス

もちろんどこのデイサービスでも認知症の方の利用は可能ですが、ここでいう認知症対応型は、地域密着型サービスという、その市町村に住む人しか利用できない、認知症の方ばかりが利用するデイサービスです。

ふう
ふう
認知症の確定診断が必要です

 

介護報酬は高いのですが、このデイサービスは認知症の方を専門にしていますので、そういった理由で他のデイを断られた方の最後の砦になっています。

 

他のデイサービスでは、どうしても大きな問題行動のある方は利用が難しい場合があります。

認知症ではない利用者さんも来ているわけですので、その方達と同じ集団での行動が難しかったり、時には苦情がきてしまうことも。

そういった問題がないので、認知症の方が堂々と安心して、遠慮なく過ごすことができるデイサービスです。

 

以上、4つの種類のデイサービスを説明させていただきました。

認知症予防にも閉じこもり防止にも、なにより人生を楽しむのにデイサービスは最適です。

ふう
ふう
無料体験のあるデイサービスも多いので、ぜひご検討ください!

☞働くのにもおススメ「ワーママにおすすめの介護職① 子供がいても働きやすいデイサービス」