要介護認定調査を制するものは介護保険を制す!
はい。
おおげさではございません。
「介護サービスを利用したい 役所への申請方法や介護保険でできること」でお話したとおり、認定調査を受けて出た要介護度で、受けられるサービスは変わります。
もちろん
それであれば、要支援1が出ようが要介護5が出ようが、なんら困ることはないのですが
・毎日訪問介護を利用したい
・週に何回かデイサービスに行きたい
・特別養護老人ホームを申し込みたい
こういった希望は、思わぬ要介護度が出れば叶わないかもしれません。
認定調査でうそをついて重い介護度を出す必要はありませんが、今の状態を上手く伝えられないと、できないこともできると判断されてしまうことがあります。
認定調査歴9年、ケアマネ業務で一番認定調査を愛するこの私が
認定調査を上手に受けるコツをご説明いたしますので、参考にしてみて下さいね。
かなり長いシリーズになりましたが、ほんと大切なことばかりなので頑張ってついてきてください!

そもそも要介護認定調査とは何か
介護保険認定調査は、基本的に保険者(市町村など)から認定調査員が来て行います。
保険者の職員や専門機関だけでは回らない場合は、委託された外部の調査員が来ます。
原則自宅で行いますが、病院に入院していれば病院で行いますし、施設に入所していれば施設で調査をします。
ただし、状態が安定していないときはできないので、入院手術後すぐだったり、熱があるときなどは行えません。在宅で行う場合も退院後すぐはできません。
認定調査は必ず同席者の確認がありますので、できれば誰か家族やケアマネなど普段の様子がわかる方が同席した方がいいでしょう。
一人で他人の対応をする時の、高齢者のしっかり度具合は仰天ものです。
普段そんなことできないのに!
それができちゃう奇跡。
誰も同席者がいなければ、調査員は本人の話をそのまま記載するしかありませんので、それが困るようであれば同席必須ですよ。
認定調査は74項目あるのですが
・能力(できるかできないか)
・介助の方法(介助されていない、一部介助、全介助)
・有無(あるかないか)
項目により、この三つの方法で確認します。
そしてその確認方法と判断基準は細かく定められているのですが、非常に複雑なので、あとで調査結果を説明したときに
「え、これできないのに!」と怒られることもしばしば。
例えば更衣。
これは「介助の方法」で選択するのですが、自分で服が着られれば「介助されていない」になるんですね。
たとえ真夏にセーターやフリースを選んで着込んでしまっても
洋服を一枚一枚手渡ししないと着られなくても
自分で全てきちんと着ることができれば、洋服の選択能力は別の項目で確認しますので、更衣は介助なしになります。
あとはもうものすごく認知症が進んでいて、さっきの話をすぐに忘れてしまっても、それだけなら「ひどい物忘れ」は「なし」になります。
この項目は認知症の確認項目なのですが、その物忘れによって誰かがフォローしたり行動している場合のみ「ある」を選択します。
例えばガスの火をつけっ放しにするので、家族が毎日消して回っているとか
話をしてもすぐに忘れるので、あちこちにメモを貼っておいた上に
直前に家族が電話するとか
デイサービスを忘れて出かけてしまって職員が探し回るとか
そういったことがないと取れないんです。
たとえ子どもの顔がわからなくても、それだけでは「ひどい物忘れ」は「ない」を選択します。
こういったことをこと細かく説明していきたいので、認定調査に関してはいくつかに分けていきますね。
いいですか、合言葉は
認定調査を制するものは介護保険を制すですよ。