認定調査

要介護認定調査とは② 『能力』の項目①

では認定調査の続き、「能力」の項目です。

ここでは「能力」で判断する項目を説明します。

能力、つまりはできるかできないか、これで判断する項目です。

シンプルイズベスト。

能力で判断する項目は以下になります。

・寝返り・起き上がり・座位保持・両足での立位保持・歩行・立ち上がり・片足での立位

・視力・聴力・嚥下

・意思の伝達・毎日の日課の理解・生年月日や年齢を言う・短期記憶・自分の名前を言う

・今の季節を理解する・場所の理解・日常の意思決定

一つづつ説明していきましょう。

と、その前に。

認定調査に関しては全てがそうなのですが

頻度・回数が非常に重要になってきます。

例えばですが、能力の項目に関しても

一人で起き上がりができるならもちろん「できる」を選択するし

できないなら「できない」を選択。

でも、人間、特に要介護状態の方は、その時々によって状態が変わるって人が多いんですね。

起き上がりを含め、基本的にできそうであれば確認動作を実際に行うんですが

「あ、今日はなんか一人で起き上がりできましたけど、できないときもあるんですよねえ」みたいなこと言われると

「頻度としてはどっちが多いですか?」と質問されます。

これはですね、認定調査は普段の様子を聞き取らなくてはいけなくて、「できる」「できない」頻度の高い方を採用してチェックするんですよ。

これねえ、「半々くらいかな」とか言われるのが一番困るんです。

「半々として!厳密にはどちらが多いですか!?」

調査員なかなか諦めずに聞いてくると思いますよ。

だって書かなきゃダメなんだもん。

適当に書いたら役所に怒られるんだもん。

だからまあ、半々だって言ってんじゃんとか言わずに

そこを何とかひねり出して下さいお願いします。

ごめんなさい話それました

項目の話に戻しましょう。

寝返り

仰向けの状態からどちらか横向きに寝返りしてもらいます。

「できる」「何かにつかまればできる」「できない」

この三つで判断します。

ベッドで寝ていてベッド柵をつかむ

こういった場合の判断は簡単なのですが

例えば布団の端をつかんで寝返りする

これ私の近くのある市町村では「できる」

その隣の市町村では「何かにつかまればできる」になります。

そう、いろんな市町村の認定調査をした経験からいうと

市町村ごとに若干判断基準は違うんです。

ついでに言うなら書式も違います。

統一してくれたまえ。

・印刷かボールペンで書くか鉛筆か

・間違えたら修正液か二重線か黒塗りか

・控えを渡すか渡さないか

市町村ごとに違います。

統一してくれたまえ。

布団の端を「何かにつかまる」の「何か」と判断しない理由は、動くものだからだそうです。

ちなみにこの市町村で昔

「私パンツつかんで寝返りするの」

というマダムがいましたが(さあ想像してみよう)、もちろん「できる」判断になりました。

この項目で困るのは、寝たきりや体の痛みで寝返りができない

そういった方はわかりやすいのですが

「私寝返りしないので」と言い切る方がとても多い。

困っちゃいますね。

でも、実際やってもらってできるなら

その動作で判断しますけど。

あと、向きを変えるのにいったん起き上がって横を向いて寝なおす、こういった場合は寝返りは「できない」になります。

腰痛の方とか意外と多いですね。

起き上がり

これも「できる」「何かにつかまればできる」「できない」にわかれます。

ちなみにですが起き上がりの際に

いったん横を向いて肘をつき、もう片方の手も布団につき

そこに体重を乗せてえいやっと起き上がる(さあ想像してみよう)

この場合は「何かにつかまればできる」になります。

説明下手ですが想像してください。

 

あと、介護用ベッドを使っていて、起き上がるときに頭をギャッジアップさせてから起きる

この場合は「できない」になります。

あくまで水平の状態からの起き上がりを確認します。

 

 

長くなりましたので

能力②に続きます。

 

 

ちなみに余談ですが、この寝返りと起き上がりの確認動作の際

頑張る人の頑張り具合がハンパないです。

 

そんなアクロバティックな起き上がりありますか

そんな起き方腹筋痛いでしょう

そう言いたい時多々あります。

「いつもそんなんじゃないでしょ」

同席者が驚くことも多いです。

 

でもね、やっぱり認定調査って、自分を試されて結果出されるわけじゃないですか。

いきなり調査員が来て(担当ケアマネがするところもあるけど)、できないこと白状しないとダメなわけじゃないですか。

そりゃいい気しないですよね

わしゃまだまだやれまっせ!

アピールしたいですよね(男性に多いです)。

 

その辺りの自尊心は絶対に尊重しないといけない

調査員として、そう肝に銘じてます