認定調査

要介護認定調査の主治医意見書 主治医にうまく今の状況を伝えられなかった場合

今回の記事は、要介護認定調査の際に、調査員の作成する調査票と同じく結果を左右する

「主治医意見書」

についてのお話です。

頂いたご質問を少し脚色して、お返事に代えて書かせていただきました。

お問い合わせで頂戴しましたが、日常の私の仕事でも非常によく受ける質問ですので、わかりやすく説明していきたいと思います。

 

要介護認定調査の際の主治医を誰にするか

では質問内容です(少し変えています)。

父(Aさん)は一人暮らし。

 

一年前に脳梗塞を発症し、リハビリも含め、B病院の脳外科に3か月入院し退院しました。

退院後少し麻痺は残るけれども、認定調査を受けて要支援2となり、週に3回のヘルパーを利用しています。

 

この度介護保険の更新時期が来て、脳梗塞をみてもらったB病院の医師に主治医意見書をお願いしようと思いましたが、ケアマネより、かかりつけの町医者でお願いするよう勧められました。

ですので、風邪をひいた時だけかかるCクリニックを主治医として申請しました。

ただ、慢性疾患がないので定期的にかかっているわけではありません。

 

調査のために受診し、いろいろと検査はしましたが、今現在の体の状況を聞かれることもなく、こちらもうまく伝えられないまま受診が終わりました。

ふう
ふう
ここが多分大きなポイントですね

 

主治医意見書は、市から直接Cクリニックに届き、医師が記入後は市に返送されるので見ることができませんでした。

 

この先認定調査を控えていますが、主治医意見書の不備をその際に取り戻すことはできますか?

まずこのご質問内容で、

本当はB病院に主治医をお願いするべきだったのではないか?

という点ですが、これに関しては少し判断が難しいです。

 

脳梗塞で要介護(要支援)状態になった場合、皆さんその時の先生に意見書をお願いしたいと考えがちです。

が、こういった場合や骨折後等の場合、定期受診の間隔は数か月に一回だったりしますよね。

 

そうなると、やはり定期的に通っているクリニックの先生を主治医にするべきなのですが、Aさんの場合はC医師とはそういう関係ではないと。

そして、主治医意見書に書くべき項目についての聞き取りが甘いのではないかと。

じゃあやっぱB医師にすべきだったかしら、と後悔されているわけです。

ふう
ふう
私もそう思う。←




ちなみに主治医意見書は

市と医療機関で郵送でやり取りする

市で渡された意見書を自分で医療機関にもっていく

医療機関にある意見書に記入してもらってから、申請書類とともに市に提出する

いろんな市のやり方がありますが、一番いいのは最後かなと思います。

ふう
ふう
一番めんどくさいけどね!

 

今回はC医師も主治医じゃなかったので、話しやすい方の医師を選べばよかったかなとは思います。

 

でもほんとはね、医者の方から水を向けないといけないんですよ。

とくに今回の場合は、認定調査のための受診をきちんとされてるわけですから。

だから介護保険に理解のない医者だったんですね。←

 

今の町医者の先生は、本当に介護保険に協力的な方が増えたんですけど、でもそうじゃない先生もいるわけです。

ふう
ふう
ホント困るの

 

私から言わせてもらえば、Aさん全然悪くないですよ。

だってまさかわざわざ受診してるのに、何にも聞いてこないとか想像しないでしょ。

だから、うまく伝えられなかったって落ち込まなくていいです。

ふう
ふう
逆切れしましょう

 

そして逆切れした後にできることがお次。

ふう
ふう
いや別に無理して逆切れしなくてもいいけど




主治医意見書と調査員の意見、どちらが優先される?

に関しては、調査員兼ケアマネの私が一番知りたいが!!

 

まず私の経験上ね、どっちもどっちじゃないかなって。

 

まず認定調査の仕組みなんですが

調査員が作成した調査票をコンピューターで一次判定

からの☟

一次判定をもとに主治医意見書も見て審査会であーだこーだいう

からの結果

だいぶ雑やで!!

 

でもまあ、私的にはよ。私的個人的見解的にはよ。

結局一次判定がすべてなような気がする。





や、主治医意見書もそりゃあそりゃあ大事です。

けど。

 

なんていうのかな、例えばね、調査票はそんなに要介護度重くないんだけど。
病気がね、進行性だとかちょっと不安定だとか。

そういう時に主治医の意見の影響力は大きいというか。

え、思いのほか重い介護度が出てる!!

ふう
ふう
シャレちゃうよ

そういう場合は、意見書の病名が効いてる場合が多いですね。
ガン末期とか抗がん剤治療中とか。

 

逆に言いますと、調査票でめっちゃしっかりアピールしたけど、先生がぼんくらいや違う軽く書いている場合に要介護度が軽く出るかっていうと

ふう
ふう
あんまりそんなケースはないかな。

 

一応、僕たち私たち調査員たちは言うんですよ

ふう
ふう
私の作った調査票だけじゃなくて、先生の意見書ももとにして要介護度は決まりますから

でも私がこれ言う時は

ふう
ふう
私だけの責任ちゃうで

っていう意味。←

 

あ、でも主治医意見書と調査票があまりにもちがうと、市町村からケアマネに連絡あることもあるらしい。

どっちが本当ですか?って。

私連絡受けたことないけど。←

 

審査会ではコンピューター判定以外の特記事項とかは、秒でしか読まないという都市伝説もあるし

ふう
ふう
調査員向けのビデオはめっちゃ調査票読んで話し合いしてるけど、あんなんしたら時間なんぼあっても足りn…

 

結局は認定調査で本気を出していただくのが一番かと思います。

 

その際には特にこの記事を熟読してください

「要介護認定調査の結果を上手に出すために! 現役認定調査員が教えるコツ」

 

調査の時に伝えたことを横でメモる、この圧も効きますよ。

「私こう言いましたよねって私きちんとメモってますざます」圧。

これ調査員すげープレッシャー。

ふう
ふう
私自分の首絞めてへんか?

 

それでも万が一のことがあれば、区分変更申請で暫定ケアプランという方法もありますが

やっぱり博打でもありますから、認定調査をしっかり受けるのが一番です。

ふう
ふう
がんばってくださーい♡