ケアマネ日記

家族の介護をしたくない② 家族の仲が悪いことは隠さないで相談しよう

家族の介護をしたくないと思っていることを、恥ずかしいと思われる方もおられるかもしれないですが、決してそんなことはありません。

むしろ、正直に言ってもらわないと困ることがたくさんあります。

ぜひケアマネに正直な気持ちを相談してくださいね。

 

家族の介護をしたくない①の続きになります。

でお話しましたのは、介護に際して家族の出番はとても多いすよということ。

 

細かいことを言い出すともっともっとあります。

利用者さんの状態によっては、ケアマネや事業所その他からひっきりなしに電話がかかってくるでしょうし、介護以外のことでもお呼び出しはかかるでしょう。

とくに通院介助は、介護保険の利用がややこしいので、利用者さん一人で行けなくなってしまうと家族が連れて行かなくてはならないケースが多く、大きな負担になります。

「訪問介護で通院介助を利用する時の注意点 自費での支払いが発生するかも」

 

もちろんどこまでを家族にお願いするかの線引きは各利用者さんに個人差がありますし、私が知る限り、最近の高齢者の方々は

マダム
マダム
家族、特に子どもに迷惑をかけたくない

そういわれる方が本当に多いです。

 

子どもに迷惑をかけたくないあまり、何もかもケアマネに依存する人もいるのでそれはまあちょっとまあちょっとまあなんですが

ふう
ふう
口ごもっております

他人が支援できることは限りがありますし、家族じゃないといけない場面も多々あるというお話は①で述べました通りです。

さあここで本題。

 

じゃあ自分は家族の立場なんだけど、利用者の介護なんかしたくないとしたら、それは可能ですか?という話。

家族関係がいいか悪いかはとても大切な情報

可能かどうかはさておき、いろいろなケースはあります。いろいろな家族があります。

 

私も若いころは、家族が介護に協力的でなければ

ふう
ふう
何なのよ自分の家族でしょうよ協力しなさいよ

なんて思ったこともありましたけど、今は全く思わない。

 

介護するされる関係になるまでにそれはそれはいろんなことがあったでしょうから、介護なんかしたくねえわと思う家族がいても別に不思議ではない。

私だってあいつの介護はしn…

ふう
ふう
あかんあかんお口チャックチャック

 

はっきり言いますと、家族関係がいいか悪いかはインテークとアセスメントの段階でわかります。

専門用語使いましたけど、インテークは「初めて会った時」、アセスメントは「基本情報の聞き取り」、つまりは家族関係の良しあしはしょっぱなに見抜ける、てことです。

 

ていうかね、この時に見抜けないと、あとあと大変なことになるんですよ。

協力しまっす!言うた家族が全然連絡取れないとか。

家族がやります言うたこと全然できてないとか。

 

よくあるのがね、家族の関係は悪くなくて、はじめはいろいろと協力しようと思ってそう言ってたんだけど、実際介護が始まってみたら

「うわ意外と無理」ってなるパターン。

 

これに関してはこちらもある程度予想がつきます。

家族の介護力は必ず確認するので、子供がいるとか実は配偶者の親も面倒見てますとか仕事が忙しいとかね、そういうこと聞いておくとだいたいどれくらい協力できるかわかりますしね。

だいたいの素人さんが思うより、実際の介護は厳しいですから←

「できるできる~」言うてるけど無理になるかもなくらいは予想しておきます。

 

そしてですね、利用者さんサイドは知らないと思うけど

家族の介護力は私らの業界絶対に始めに確認し、事業所間で共有します。

ついでにいうなら家族関係も共有する。仲良しこよしかどうかなんか絶対調べる。

仲が悪ければ言わずもがな!

ガッチガチに書面に記録しておきます。

 

これね、家族の仲が悪いのが悪いわけではないんです何この頭悪い文章。

それだけ介護には家族の出番があるんです。

仲が悪かったり、それこそ絶縁状態だったり、仲は悪くないけど事情があって介護はできなかったりすれば、こちらはそれを念頭に入れてサービス計画を立てないといけないわけです。

 

ということはですよ。

裏を返せば、どうしても家族の協力がないなら、ないなりに介護の計画を立てていく。

ということはですよ。

ふう
ふう
二回目

家族仲が悪くて家族の介護をしたくないなら、それはそれでどうにかなるの?

 

ようやく本題にたどり着きましたね☆

ふう
ふう
長かったね☆




家族の介護をしたくないというのは可能か

結論から言いますと可能ですよ。

 

可能ですけど、そう簡単なことじゃないです。

その理由は今まで述べてきたこともそうですし、この国の介護は

「家族ができることは家族にさせて、それで足りない分を介護サービスで賄え」

という考えのもと成り立っています。特に訪問介護ね。

 

何でもかんでも介護保険でしてたら財源がいくらあっても足りないという理由で家族に負担を押し付けて結果介護離職や高齢者虐待が増えていく現状はいかがお思いかってな話ですけどね。

ふう
ふう
本末転倒よね

 

ただまあ繰り返しますけど、私らが家族を巻き込む一番の理由は

「責任の所在を問われた時困るから」

な訳で

本当に家族関係が悪くて、
「何があっても口出ししません、責任も問いません、すべてそちらにお任せします」
というのであれば、こちらはできる限り家族に連絡を取らずサービスを動かします。

ふう
ふう
あ、もっかいいうけどこれ個人的見解ね

 

次の記事ではいろんな家族関係をまとめようと思っていますが、この手のケースはけっこうありますし、ぶっちゃけ

こちらとしてもすごく楽です。

 

ここからはかなりダークな本音を叫びますが、ケアマネをしていて一番困るのは

「口は出すけど協力はしないけどクレームやいちゃもんばかり付けてくる家族」

これですそんなことあんのってめっちゃくちゃあるわいな!!

ふう
ふう
全ケアマネの首もげるほどうなずく音が聞こえます

 

困難事例のほとんどの理由は「家族がややこしい」だと思います。

これほんと介護してる家族さんが見たら気を悪くするかなごめんなさいでも真実。

 

私らは利用者さんがどんなに大変でもさほど何とも思わないのですが、家族が大変なのは本当に大変また頭悪い日本語なりました。

なので、お任せしますと言ってくれたらこちらも「何か文句言われるんじゃないかな」と思うこともなくサービスを導入できるので、すごく楽です。

もちろんこうなるには、ケアマネと利用者家族の信頼関係が不可欠。

そう、利用者さんと家族の仲が悪くても、ケアマネと家族の仲がいいケースはたくさんあるのです!!




家族の愚痴や不満をケアマネに言ってもいい

いいんです!!

ふう
ふう
むむっ

 

ていうか顔を合わせるたび利用者さんの愚痴しか言わない家族も多いですけど、何とも思わないです。

お話したように、家族関係の良しあしなんかこちらは秒でわかるんです。

だから別に関係の良くない家族が利用者さんのことをよく言わなくても全然気にしないし、むしろそのあたり正直に言ってくれない方が心配ですし厄介です

 

しつこくて申し訳ないですが私らは責任問題を何より恐れているので、言質を取ることもとても大切。

本当は介護なんかしたくないのにできるわけないのに

「でも自分の家族なんで、できることは協力します」

なんて言われた日にゃ、ことあるごとにその家族に連絡するしかないんです。

ふう
ふう
そしてうざがられたり断られたりするあるある

 

れだったら、「自分は介護したくないので、そっちでどうにかしてください」って言われた方がよっぽどやりやすい。

ただ、すべてこちらでこなせるかどうかと言われるとそこもまた難しいこともあったりなかったりあったり。

ふう
ふう
どっちや

 

でも、利用者さんに対する感情はきちんとケアマネに伝えておいたほうがいいし、それが言いにくいケアマネなら交代したほうがいいと思います。→ケアマネの選び方

介護したくないのに、そんなこと言ったって家族でしょうが責任持ちなさいよってなケアマネだときついでしょ?

 

ではは実際に、家族の介護をできるだけしないという選択をした事例をいくつか紹介していきたいと思います。

ふう
ふう
またね~♡