ケアマネ日記

「人生会議」は必要です 離れて暮らす高齢の親と必ず決めておくべきこと

人生の最期をどうするか考えておきましょうという「人生会議」を促す厚労省のポスターが、炎上し白紙になってしまったニュースがありました。

ケアマネという職業的立場から言わせていただくと

ふう
ふう
もったいなーーーー

という意見に尽きます。

だって、最期のをしていないせいで困った人、たくさん見てきたから。

 

お正月お盆ゴールデンウイークその他もろもろもろもろの機会に、遠く離れた実家に帰省する方は少なくないですよね。

 

そして

ああ、お父さんお母さんも年取ったなあ

なんて思っちゃうことも、これまた少なくないと思います。

 

お父さん、お母さん、いつまでも元気でいてね

そう思っちゃったり実際言葉に出しちゃったりする人も少なくないと思います。

 

その親御さんたちが、万が一要介護状態になったらどうするのかの話をきっちり詰めて帰ってくる人は少なくなくないですつまり少ないです。

ふう
ふう
ん?あってる?

 

遠く離れた実家に親御さんがおられる方は

もし親御さんに何かがあった時どうすればいいのか不安がないわけではない

でも実際にそういった場合どうすればいいのかわからない。

そういう方が多いんだと思います。

 

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わりとね、お金のこととかお葬式のこととかは皆さん早くきっちり決めておられるんですけどね。

要介護状態って想像つきにくいし、なるかならないかわからないし、あんまりそんなんなるとか考えたくないじゃないですか。

 

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だからこそ話題にもしにくいと思うのですが、実際問題いつどうなるかわからないし、そうなった時に親御さんが意思疎通ができる状態にあるとは限りません。

 

あまり気持ちのいい話題ではないですが、離れた家族が要介護状態に陥った場合、自分はどうすればいいのか、ちょっと考えてみましょう。

 

大切なのは親(本人)に意思決定能力があるかないか

なんでこういうことをきちんと考えておいてくださいませってな話をするかといいますと、まあ私はこっちサイド、つまりは親御さんサイドの人間だと思ってくださいませ。ませ。

私たちケアマネがお仕事を頂く経緯っていうのはいくつかあるんですが

お会いした段階ですでにご本人での意思決定が難しくて、しっかりとしたキーパーソンが決まっている場合

本人がしっかりされていて、決定権は本人にある場合とがあります。

前者の場合は病院から来るケースが多いですね。☟

「急な病気やケガ、骨折で入院して要介護に。相談するところとやるべきこと」

 

この場合は、たとえ家族さんが遠方であっても、そう問題なく介護保険のキーパーソンになってもらえることが多いので、意外と苦労しないです。

 

だって病院は容赦ないもん。

治療方針とか決めるのに、意地でも家族の承諾得るもん。

 

その流れから来るので、家族がしっかり前面に出ないといけないなっていうのは、すでに理解されていることが多いし

ふう
ふう
これめっちゃ大事

病気やケガ自体が急なもので、そこからの要介護状態であれば、家族さんもケアマネに流れてくる前にある程度の覚悟はできていたりします。

 

どうしても在宅が無理レベルなら、こんな感じで退院後そのまま施設を選択するしね。☟

「病気やケガで介護が必要に!でも退院して家に帰るのが難しい時すること」

 

なので、どちらかといえば、後者の方が家族さんが遠方の時困るかな。

始めは本人さんに意思決定能力があって

それができなくなった時に

キーパーソンになるべき家族さんが遠方の場合。

 

なくはないですよね。

少なくとも、多少なりとも要支援要介護状態だから介護保険を利用するんであって、私らケアマネを利用するわけですから。

いつ何時、状態が変わるかはわからないです。

 

で、私らも本人さんがしっかりしていて、さらに家族さんが遠方の場合でしたら、はじめの段階で無理してアポを取ることはないんですね。

 

家族さんが近くにお住まいだったら最初にお会いしといたりするんですけど、まあね、このケースってのは本人さんがしっかりしていて一人暮らしでってなっちゃって、本人さんの意思でケアマネを見つけるなりなんなりまでお話が進んでるってことで、まあごにょごにょ言っちゃうと家族さんとの関係性がごにょごにょのも少なくないのでね。

ごにょごにょじゃない場合もあるんだけどね。

ふう
ふう
藪の蛇つつきたくないしね。

 

とはいえ、本人さんの調子が悪くなっていろいろな意思決定ができなくなった場合は、話は別なんです。

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いざという時に困らないためにこういったサービスもご検討ください☆

 

遠方の親の介護をするいろいろな方法

本人さんが何らかの事情でそれまでの状態と変わって、なおかつ介護サービスの決定や契約ができなくなってしまった場合

基本的には必ず誰かにキーパーソンになってもらいます。

 

こちらに書いてありますように、介護保険サービスはケアプランに署名もいりますし、何よりすべての事業所と契約を結ばなくてはいけません。☟

「介護保険の利用の仕方 介護サービスを使いたい時一番最初に読む記事」

 

サービス内容は私たちケアマネが勝手に決めることはできません。

必ず本人さんないしは家族さんの同意が必要ですし、一緒に相談して決めなくてはいけません。

なので、本人さんにその能力がなければ、家族さんの出番です。

ふう
ふう
出番なんですよ(アピール)

 

こうなった時慌てなくていいように、あらかじめ方向性を決めておきましょう。

それこそ人生会議です。

遠方の親御さんが意思決定が難しくなって介護サービスを使う場合

 

・何かを決めたり書類を書いたり、何らかの必要な事態が起きるたびに親御さんのもとを訪問し、しかるべき処理を行うか

・その都度訪問するのは大変なので、ケアマネや事業所とは電話でのやり取りのみを行い、書類関係は郵送などで対応するか

・そもそもすべて難しいので、家族は全く手を引き、口も出さずにケアマネに一任するか

・在宅は難しいので施設を検討するか

・家族さんの家に同居もしくは近隣に引き取るか

これね、すべてのケース経験あります。

考え方はいろいろあるでしょうが、どれも間違いではないと思います。

それは本人さんと家族さんの考え方で変わる。

 

本当に遠いのに、担当者会議その他は必ず来られる家族さんもいます。

でもそれができる家族さんばかりじゃないし、そこまでしなくてもいいと思う。

親元から離れるってそういうことですよね。そういう覚悟するってことですよね。

 

ケアマネに一任するのも悪くないけど、そのケアマネが信頼おけるかどうかわかりませんやんか。

ふう
ふう
おい

 

そこは元気な時に本人さんからケアマネどんな人って聞いてみたり、帰省の時に一回会っておいたり、電話しておいたりね。

人となりを確認しておいてね。

ふう
ふう
おい

 

あと一任されても、お金関係とかできないこともたくさんあるのでね、そうなると後見人を立てておくとかね。

そういう話を元気なうちにしておいてほしい。

 

一番困るのは、なんかあってからどうしましょどうしましょってうろたえられるのと(え、全然想定してなかったわけ?)、口は出すけど手は出さない(そしてこのケース少なくない)、音信不通(これほんとどうなの)の場合ですマジでほんとマジで勘弁

 

ふう
ふう
楽しい帰省のお時間に、少しこういう真面目なお話も交えていただければなって、心から願ってま~す!