介護をする気持ちはあるんだけどいろいろな事情からそうもいかない
そんな思いを抱いており、もしかしたら罪悪感すら抱いている方にぜひ読んでいただけたらと思います。
家族の介護をしたくない②の続きです。
では今までのお話を踏まえ(なくてもいいけど)、積極的に家族の介護をしないという選択をした場合のお話をします。
この③の記事では、
・そもそも介護する人がいない利用者
・介護する気はあるけどできない家族
のお話をしていこうと思います。
でね。
まずそのあたりを紹介するためにね、まあなんで私がこんな記事書こうと思ったのかって話なんですけど
家族の介護によって自分の人生を犠牲にしている方が非常に多い
この理由に尽きます。
なんていうのかな、これ職業的に言っていいのかあかんのかいやあかんやろうけど言いますわ
家族の人生と介護者の人生どっちが大事か一回皆さん落ち着いて考えてほしい!!
介護の悩みが爆発したこのケースもそう
→「介護疲れの人にぜひ読んでほしい 介護の悩みは遠慮なく相談してください」
これもそうかな
→「もしも介護者が倒れたら① 一人で生活できない要介護者はどうすればいいか」
介護をしなければならないという何者かによる圧力により、自分の生活を犠牲にしたり、限界まで追いつめられる人はこの国非常に多いです他の国知らんけど。←
結果として親を配偶者を憎むようになる。そして介護したくなくなる。
そういう人非常に多いですこの国他の国は(以下略)
それはやっぱり他の家庭のケースを知らなくて
「みんなこれくらいやってんのに」
っていう何者かの圧力によるプレッシャーで追い詰められ、それによって良好な家族関係すらも崩れてしまうことがとてもとても多いんです。
なので、そんなに頑張らなくてもどないかなるんだよという思いを込めて書きました。
目次(クリックするとその項目に飛びます)
天涯孤独 身寄りなしの生活保護
介護保険と生活保護の関係は少しあれであれなのでまたあれして別記事にしますが、今は横っちょに置いといて。
私、本当の身寄りなしの方担当したのって、生活保護受給者しかないんですよ。
で、生活保護である以上、最後の最後に最期になった時(意味はお察しくだされ)は、生活保護の担当ケースワーカーが現れるわけですが、ほんとそれ以外は何もしてくれません。
このケースは、身寄りがないから、普段の生活で代わりにあれ行ってきてこれもらってきてと頼まれることはそりゃあるけど多々あるけど日常茶飯事だけど←
いっそ誰も家族がいなくてケアマネしか動けないとなると頑張れるものなのです。
そして利用者さんと私だけで話をすすめられるし、他の家族からケアプランに対して苦情を言われることもないし、情報も一手に集まりやすいので、仕事もしやすい。
いざという、生き死にに関わる話とか大きくお金が動く話はケースワーカーに押し付け任せればいい。←
なのでこのケースは意外と大変ではないです。
ただし、これ毎回思う
生活保護じゃなくて身寄りがない人ってどうするんだろう?
後見人とかもほぼ都市伝説ですしね。
最後の最後の最期どうしてるんやろみんな。
お金とか福祉用具の引き上げとか。
家族関係は悪くないが介護に協力できない
このパターンは多いですね。むしろこれがスタンダードだと思います。
同居のケースもありますが、別居している場合が多いかな?すごく離れて暮らしているとかもこのタイプに当てはまります。
同居だと、子どもの場合仕事が忙しいとか、あと老々介護の場合もそうですよね、相手の介護してる場合じゃねえ自分の生活必死のパッチ、みたいな。
別居のケースも、皆さん自分の守るべき生活があります。
子どもが小さかったりお仕事していたりすぐには帰れない距離であったり、一言で介護できないと言っても、いろんな理由があると思います。
そういう時はですね、ほんと無理なもんは無理と。
できるできないしっかり線引きしてくださいって
これが家族関係がいいところほどできないんです!!
私がケアマネの仕事をしていて一番つらいのは、良好だった家族関係が介護によって崩れていくこと。
これほんとしんどい。
介護をめぐって兄弟でもめだしたりね、ほんと多いんですよ。
はじめから仲が悪けりゃ話は単純なんだけど←
介護疲れでだんだん利用者さんを負担に思ったり嫌いになっていくってのはね、なんちゅうかこう
とりあえず何かわからんけど謝るから勘弁してほしいって思う。
ちなみにこういうもめ事ケアマネよく巻き込まれるからぶっちゃけそれもつらい(小声)。
介護できることできないことをきちんと決めておこう
このような「協力する気持ちはなくはないけど介護はできない」という家族には、とりあえず何ならできそうですか?と尋ねます。
意思決定や契約等に関してはご協力いただきますが、それ以外ね。
通院介助とか、たまに家に来て掃除はできますとか、買い物は手伝えますとか、できそうなことを家族に聞き
それが介護保険で対応できるならどうしますかを再度確認します。
この質問で出てくる答えが本音だと思っています。
どうしてもサービスを利用すると費用がかかるので、家庭によって答えは様々。
お金がかかるくらいなら自分がします
いえいえ、それくらいは家族でします
そういうサービスがあるんですね、じゃあお願いします
などなど返答があるので、その意見を最終確認とします。
私の個人的な意見としては、このご時世介護はすべて外注してしまって、家族は自分の生活を守りながら、家族でないとできない支援だけするのが一番いいと思うんですが
家族なので!!介護はすべき!!なのです!!
( ー`дー´)キリッ
てな人もいますので、うかつなことは言えない。
ちなみにこのパターンで困るのは、家族はじゃあ介護サービス使えばいいかと思っても、利用者本人の問屋が卸されないつまり
と、利用者がそうは問屋が卸さない発言すること。
ここはねえ、もう家族で話し合ってもらうしかないのでねえ、家族間の力関係もあるしねえ、口添えしてくださいとか説得してくださいとか言われるけど、お金払うの私じゃないしつまりは
だからといってこの段階で無理して「めっちゃ頑張ってここまでやりますわ」って返事してしまうと、あとあと自分の首を絞めることになりますので
できることはできる できないことはできないとはっきり言う
むしろできると思っていることの3割減くらいで役割を担う
これが大事かなと思います。
介護は終わりが見えない作業です、無理しても続きません。
そしてケアマネもきっと
「この家族さんにこれは無理だな」
「これは介護保険が使えるからそのほうがいいな」
と思ってます言えないだけいや言うけどけっこう。
しつこいようですが、家族にできると言われたらこちらは無理に介護サービスを勧められないので、はっきり言ってもらえる方が助かります。
ではお次は最終回、家族の仲が悪くて介護をしたくないケースのお話をやっとこさしていきたいと思います。