高齢者であれば、必ず考えておかなくてはいけない緊急入院時のことについては☟
「高齢の親が一人暮らし前編 緊急入院の時に慌てないように備えておくこと」
で書きました。
後編では、それ以外の細かいことで、私が独居の高齢者担当した経験から
これだけはおさえておけ5選
を書いていきたいと思いますので、良かったら参考にしてくださいね。
目次(クリックするとその項目に飛びます)
独居の高齢者は近所付き合いをしておくべし
これは間違いない。↑
近所付き合いというか、一人暮らしをしていて身内が近くにいないなら、友達なりご近所さんなり民生委員なり老人会なり、何かあった時に相談できる人を近くに作っておくことが大切です。
そして離れている家族は、親元に帰った時は必ずその人に挨拶をしておいたほうがいい。
手土産のひとつもぶら下げて挨拶行ったほうがいい。
いざという時、手土産以上のお返しをしてくれるかもしれません!!
急に体調を崩したり、認知症の症状が現れてきたり、もしくは災害時、いやそこまでの事態じゃなくて普段の生活でも、気軽にすぐ頼れる人は絶対に必要です。
私の利用者さんにも、一人暮らしで近所のお友達と支えあって生活している人は多いんですが、
普段の買い物
通院の付き添い
背中にシップを貼ってもらう薬塗ってもらう(これけっこう多いめっちゃわかる)
などなど、ちょっとしたことまでフォローしてもらっています。
純粋に茶飲み友達でとしてのお付き合いも、日々の刺激になるので大切ですしね。
今は個人情報がうるさいので、私たちケアマネからご近所さんやお友達にアポを取ったり何かをお願いするのは非常に困難なので、このあたりの人脈は元気なうちから本人が作っておくことをおすすめします。
地域で支えあって暮らすという意味では、こういった関係作りが一番大切なことかもしれないですね。
離れて暮らす親のケアマネこそきちんと連絡を取ろう
これは介護サービスを利用している場合のお話になりますけども
利用者さんのタイプにもよりますけど、しっかりしている人でさらに家族さんが遠方であれば、ケアマネがわざわざ連絡することはないです。
もちろん緊急連絡先としては控えますし、必要と判断した方であればどれだけ遠くても捕まえるちがう連絡は取るんですけどね。
でもね、何かあった時に頼りになるのはやっぱりケアマネですから自分で言うた
親御さんが介護サービスの利用を開始したら、ケアマネには自分から挨拶なり連絡しておきましょう。
そして、要所要所で連絡を取り、親御さんの状況を聞いておくほうがいいです。
私たちからすると、ちょっと気になることがあるなあ程度ではなかなか家族さんに連絡はしないし、もしかしたら
「子どもらには言ってあるから大丈夫~」
と利用者さんが言ってたことが伝わっていないかもしれないこれようあるわ。
そうなると私らから連絡とって「とか本人言ってますけど本当に聞いてます?」て尋ねるのやらしいしね。
なのでケアマネには定期的に「うちの親最近どうですか?」と連絡をしてください。
驚きの実態が返ってくるかもしれません。
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高齢者を狙った犯罪の被害にあわないために
詐欺についてはこちらに書きました
→「高齢者が騙されないために気を付けてほしいこと 詐欺や訪問、通信販売等」
↑この記事だけは本当に他人事と思わず、しっかり熟読してください。
家族の関係性もあるし一概には言えないけど、やはりある程度お年を召した方が預貯金を全額自分で管理しておくのは危険だと思います。
→任意後見人の話「ケアマネが伝える任意後見人制度の必要性 安心して老後を送るために」
リアルタイムの例として、私の利用者さんの口座から1年前に600万円消えているのですが
これも本人がどこかに送金したのか何かに使ってしまったのか犯罪に合ったのかもうわかりません。
ガッチガチの認知症を発症してしまっているからです。
高齢独居の場合家族さんが認知症に気づく前に、詐欺等の被害にあうことが非常に多いので、まとまったお金のある親御さんが一人暮らしであれば、一部だけでも通帳等を預かっておくことをおすすめします。
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こういった見守りサービスは今後不可欠になると思います。
まずは資料請求から☆
多分世間の人が思っているよりも、高齢者の一人暮らしは狙われています。
身ぐるみはがれてからでは遅いので、ぜひ気を付けてあげてください。
高齢の親の判断能力がなくなったらどうするか
次の項目にもつながりますけど、親はだんだん歳を取り、だんだん弱っていきます。
全ての高齢者が認知症になるわけではないですが、認知症以外にも病気やその他の理由で、発語が難しくなったり、意思表示が難しくなったりすることがあります。
最期までしっかりとしていてくれればそれに越したことはないですが、ある程度の年齢を過ぎれば、やはり判断能力が低下したときのことを考えておかなくてはいけません。
高齢者の判断能力が低下するということは、イコール必ず誰かが代わりに物事を決めていかなくてはいけないということ。
いわゆるキーパーソンという人物が必要になってきます。
キーパーソンは医療介護の決定事項の時に出番があると思われていますが、実際は日常生活で物事決める機会なんてごまんとありますよね。
例えば家電が壊れたけど、買い替えるか修理するかそのままにしておくか。
…。
あとちょっと今浮かばんけど。
ようするに何が言いたいかというと、一人暮らしの親の判断能力が怪しくなれば、キーパーソンのもとにはありとあらゆる電話がかかってきて、その都度代わりの判断を求められますよってこと。
これね、いちいち電話かけてこないでとか、親と相談してくださいとか、勝手に決めてくださいお任せしますとか言われる方もいますけど、そうもいかんのですわ。
キーパーソンはいざとなってからではなく、親御さんがしっかりしているうちに決めておきましょう。
高齢者の一人暮らし 最後はどこで過ごすか
一番大切なお話。
これはかなり話しつらいことですが、必ず決めておくべきことです。
ピンピンコロリですんなり亡くなればいいけれど、そうもいかないのが世の常高齢者の常。
少しでも施設を検討されるなら、今は安価な施設もありますし、いろいろなやり方があります。
体の状態が悪くなっても、在宅で最期まで過ごしたいという確固たる信念があれば、医療介護保険をフルに使ってどうにかならないこともないですが、おそらく想像以上に覚悟はいります。
もし施設に入る、そうでなくても亡くなった時、自宅を売却する、賃貸住宅に住んでいれば退去する、そうなると住んでいる家の処分や片付けも考えておかなくてはいけません。
長年住んでいるような家だと、ものすごく大変な作業になります。
ええ、めちゃくちゃ大変です。
ほんと大変です。
これね、家の整理というかまあいわゆる終活ですか、体動くうちにしておいたほうがいいです本当に。
でないとね、いざもう在宅が無理だから施設に入ろう、だから家を引き払おう、もしくは売却しようってなった時ね
在宅が無理な状況の人が片付けとか物を捨てたりだとかできるわけないんですよ。
ゴミ屋敷の片付けからハウスクリーニングまで一括対応
私も定期的にゴミ屋敷片付けたり掃除したりしてますけど(本来の仕事ではない)
素人がなんぼやってもいつまでも終わりませんマジで。
まあだから、最後まで在宅で生活するにせよある程度のところで施設に入るにせよ、家は片付けときましょうマジで。
そしていつまで在宅で生活するかを決めておく。
ここが決まりきっていないと、施設入所でもめます。
知らん親せきがしゃしゃってきてもめたりもするので、本人の意思確認は大事。
いまだにおるからね、施設入れた親捨てたいうやつ。
以上たくさん書きましたが、頑張って実行してくださいね←