ケアマネ日記

ケアマネの報酬と本当の仕事内容 上手にケアマネと付き合うための裏話 

介護保険を利用している人もその家族もそうでない方も、ぜひぜひ知っていただきたい、ケアマネについての本当のところのお話です。

ふう
ふう
つまりは世の中の人みんなに知ってほしい♡

 

私は居宅のケアマネージャーをしています。

くわしく言うと「居宅介護支援事業所の介護支援専門員」です。

ふう
ふう
漢字が多い!

 

もう8年やってますから、それなりに経験もあると思いますし、たくさんの利用者さんやその家族さんと関わってきたと思います。

その上でこんなこと言っちゃってどうしましょうとか思うんですけど

みんなちゃんとケアマネの役割ってわかってくれてんのかな?

そう思うことが、非常にしばしばたいそうわりかしあるわけです。

ええ、しばしばたいそうあるわけです。

ふう
ふう
大事なことなので二回言いました。

 

はじめに書いたように、介護保険を利用されている方、もしくはその家族さんたちに、ケアマネについてちょっと知ってもらえたらありがたいななんて思って、この記事を作成いたします。

ふう
ふう
もちろんそれ以外の人にもです(つまりは人類皆)

その上で、上手にケアマネとお付き合いしてくだされば幸いです。

ケアマネの本来のお仕事とその介護報酬

「ケアマネは利用者のために仕事をするのか それとも家族のためなのか」でもちょっと書いたんですが、

法的に定められているケアマネの本来の仕事内容について、まずお話しますね。

 

まず、わたくしども居宅のケアマネの一番大切なお仕事といたしましては、在宅の要介護(要支援)者のケアプランを作成することに他なりません。

 

ケアマネが立てたケアプランがないと介護保険は利用できませんので(セルフプランという謎のシステムもあるにはあるが都市伝説)、介護保険利用者は原則誰かケアマネと契約をしているわけです。

 

☟ケアプラン作成の一連の流れはこちら(要介護者の場合)☟

アセスメントをし、利用者の情報を聞き取る(色々聞きますがご協力お願いします)

・その上で必要なサービスを提案する(ここケアマネの手腕問われます)

・暫定ケアプランを作成し、サービス事業所を集めて担当者会議

サービスの細かい内容(時間とか曜日とか回数とか、訪問介護なら生活援助とか身体介護とか)を決定し、同意すれば暫定ケアプランにサインをもらいます(同意しなきゃ作り直し)

・サービスの予定を書いた利用票を利用者に交付、控えにハンコをもらう(これ毎月いらんねんとか言わないで)

一か月に一回モニタリング訪問し、サービスが順調か聞き取る(順調じゃなきゃケアプラン作り直し)

ふう
ふう
()内は若干の心の声がにじみ出ています。

大原則のお仕事内容はこれなんです。

 

その他、介護保険の期限が近付けば役所に申請代行をしますし、認定調査に不安があれば同席します。

 

ふう
ふう

そして調査員をあとで捕まえて

「さっき本人はああ言ってましたけど実は!!」とすがりつく

 

事業所さん相手にする仕事はちまちまありますが、利用者さん相手にはこういう感じ。

原則こういう感じ。

 

これで一か月のお値段要介護1~2なら10000円ちょっと、要介護3~5なら13000円ちょっとくらいです(加算が付く場合はもう少し高くなります)。

 

ケアマネのお金って自己負担がないから(全額保険負担)、みんな意外と知らないんですけど、こんなもんです。

 

こんなもんなんですよ。

ふう
ふう
めっちゃもらってる思ってただろ!

 

そしてお仕事内容も原則こんなもんなんですよ。

ふう
ふう
このほかにもケアマネの仕事いっぱいあると思ったただろ!

 

ほんとはこれだけなんだよそうは問屋が卸さないけどね!!




ケアマネは便利屋になってはいけない

↑このセリフ、研修に行くたび言われますね。

もう耳タコ。

ふう
ふう
そしたらほかのインフォーマルサービス整えろや(毒)

 

ケアマネの仕事ってね、終わりがないんですよね。

もうね、利用者さんもそうなんですけど、病院とか事業所なんかも、何でもかんでもケアマネにさせてしまえっていや違うこれは言い方悪いなケアマネにお願いしましょうっていう風潮がね。

 

年々ひどくなってる気がします。

 

例えば、ヘルパーさんが禁止されてることケアマネがしたりとか

家族がいなくてどうしようもないから役所の手続き全部してほしいとか

病院ついてきてとか、この程度はざらですね。

100歩譲ってこの程度はいいかなと思うんですよ。

ふう
ふう
100歩いりますけどね譲るためには。

 

なんかね、それくらい考えてって思うのは

今日はデイ休むってデイに伝えてくださいとか(それ直接かけた方が早いよね)

熱が出たんで見に来てくださいとか(病院行って)

転倒して立てなくなりましたどうしましょとか(救急車呼んで)

どこでもいいから特養申し込んでくださいとか(ねえ終の棲家見学行かなくていいの?)

まあとにかく全部任せますわとか(これめっちゃ多いぞ)

 

なんていうのかな、すごく思うんですけど

ケアマネがつく前は自分たちで考えて頑張ってたことをしなくなる家庭がすごく多く感じます。

 

悩みを相談してくれるのはもちろんいいんですよ。

解決方法がわからないなら相談してくれてもいいんですよ。

でもね

考えることを放棄してケアマネに丸投げするのは良くないと思います。





きついこと言うようで申し訳ないんですけど、ケアマネを無料で使える何でも屋だと思っている人が多いんですね。

ふう
ふう
モウシワケナイトイイナガラハッキリイウタワナ(片言)

 

本来の仕事じゃないから!

一か月に一回モニタリング行っても、毎日なんかの用事で呼び出されても料金同じなんですから!

何でもかんでも言わないで!!

ストレス発散に「叫びの壷」




ストレスがたまった時にぜひ。

お仕事先で嫌なことがあった時に。

ふう
ふう
というかどちらかといえば自宅で使いたい←

本当はきっぱり自分が断ればいい話なんですけどね。

わかってるんですけど。

じゃあ他に誰もしてくれる人がいなかったら、ケアマネがするしかないんですよね。

わかってるんですけど。

 

わかってるけど言いたかったんです。

 

そして、じゃあケアマネにも頼れないんだわどうしましょうって絶望されるのも嫌なんです。

ふう
ふう
こらまたどっちやねん

 

だからまあ結局何が言いたいといいますと、結論はこちら。

 

ケアマネの本来の仕事内容を知ったうえで、それでも他の用事を頼まなくてはいけないなら!

ちょっとだけでいいから労ってください!

 

ふう
ふう
そしたらまた頑張りますので、よろしくお願いいたします。