ケアマネ日記

ケアマネは利用者のために仕事をするのか それとも家族のためなのか

ケアマネの仕事はいろいろと大変なこともあるし、悩むこともたくさんあります。

解決しない問題も多いけれど、私なりに答えを出して消化した悩みもあります。

今回はそんなお話です。

 

「自己紹介③ 私がしてきた介護職あれこれ&介護の仕事の探し方」で書きましたように

私は居宅のケアマネになる前は、ずっと介護の現場で働いていました。

 

私は介護職が好きで好きで、高齢者が好きで好きで、それはもうこの仕事を天職と思って働いてきたし、介護職を選んだ自分に感謝するほどでした。

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そりゃ仕事がつらいこともありましたし、給料が割に合わないと思ったこともあったし、合わない上司がいたことも腰を痛めて動けなくなったことも感染症をもらったことも熱が出てるのに休めなかったこともありましたけど、介護職が大好きでした。

ふう
ふう
えっとちょっと説得力に欠ける部分があることは自覚しております

 

そんな私がケアマネの資格を取ったのは下の子が生まれてすぐ。

取った理由は単純明快

給料がいいから。

 

正職員で働く分には、今はケアマネよりも他の現場職の方がいい場合が多いのですが

ふう
ふう
介護の現場職にはある処遇改善手当がケアマネにはないからね(・д・)チッ

私は家庭の事情もあって、正職員にはなれない。

子供が生まれてからずっとフルタイムで働いていますが、ほとんどがパート勤務です。

 

介護職で一番時給がいいのは間違いなくケアマネなので、上の子が小学校に上がるのと同時に、家から近くて時給も良くて17時には帰ることができる、素敵な職場を見つけたのです。

 

それが今の仕事なんですが

はじめ…辛かったな…

 

社会人になって介護の仕事をして、あんなに仕事が苦痛だった時代はなかった

ふう
ふう
ストレスで4キロ増えたそしてそれはいまだ戻っていない

ふう
ふう
何なら最近また増えた(ストレス関係ない説)

 

でも、今はいろいろと考えた方が変わりました。

自分で言うのもどうかと思いますが、今の私は非常に利用者さん思いの良いケアマネだと思います。

ふう
ふう
そうですね自分に自信あるタイプです/chat]

 

そんな私の、ケアマネの仕事に対する思いをお話しますね。

ええ、今までのはまさかの前振りです。

ふう
ふう

本題こっからよ☆

 

ケアマネという仕事は誰のためにするのか

ケアマネの仕事を始めたころ、一番つらかったこと。

利用者さんの話よりも家族さんの話を聞く方が多かったこと。

 

ケアマネは、利用者さんのお宅に訪問して、様々な生活の話を伺って相談に乗り、必要な介護サービスを紹介し、生活が安定するようにプランを立てるのが仕事です。

だから利用者さんのおうちに行きますよね。

しっかりと一人で対応できる方の場合は、利用者さん本人からお話を伺うこともありますが、そうでない場合は家族さんが同席しています。

 

ここで少し話を戻しますが、私はそれまでずっと介護の現場で働いていました。

居宅のケアマネの前に施設ケアマネを掛け持ちしていましたが、どちらもパートでしたし、ほとんど介護業務に回されていたので、まあケアマネ兼介護職です。

つまり、家族さんと関わることはほとんどなかったんです。

生粋の現場介護職員。

 

だから居宅のケアマネになった時、利用者さんがそこにいるのに、家族さんの話ばかり聞くのがつらくてつらくて仕方がなかった。

 

私はお年寄りが好きで、認知症の人が好きで、お年寄りの話を聞くことが好きで、体に触ってお世話をするのが好きで、介護職を続けてきたんです。

 

でも今家族さんの話だけを聞いてる。利用者さんそこにいるのに。

 

しかも家族さんは、本人を前にして、どれだけ介護がつらいかを延々訴えるわけです。

その時の利用者さんの顔。

自分の介護がつらいと、家族に言われているときの利用者さんの顔。

 

ちらちら眺めながら、家族さんの話を聞きながら、ケアプランの意向も家族さんの思いが優先されながら、

「こんな仕事向いてない、もう辞めよう、現場に戻ろう」

毎日そう思って働いていました。

ふう
ふう
半年くらいそう思ってたかな。




家族支援もケアマネの立派な仕事

実際にいつごろからケアマネの仕事が嫌じゃなくなったのかは覚えていません

ふう
ふう
おい

でも、今はすごく面白い仕事だと思っていますし、やりがいもあると思っています。

 

そのつらかった時代がいつまで続いたかは覚えていないけど、吹っ切れた理由は何となく覚えています。

私はもともと話好きで、面白いことを言ってお年寄りを笑わせるのが大好きだったんですね。

ふう
ふう
関西人あるある

 

それがね、家族さんにはちょっと構えてたところがあったんですよ。

「ケアマネざますざます」ってしていないとなって。

しかも私若くでケアマネになっていたので、なめられちゃいかんと。

ふう
ふう
しかも童顔なんですよこれがまた。

 

まあそれがいつまでも続くわけがなく、地が出るようになったんですね。

そしたらよく笑ってくれるの。

家族さんも利用者さんも。

 

だからね、家族さんの愚痴が始まって利用者さんがつらそうな雰囲気になってきたら、とにかく面白いことを言って場の雰囲気を変えるようにしたんです。

それで気づいたんですよ

 

家族さんだって誰かに話を聞いてほしい

明るく笑って過ごしたい

 

本人さんは介護サービスを使っているので、いくらでも事業所さんが話を聞いてくれるし、楽しい気分にさせてくれる。

 

じゃあ、家族さんは?

誰に話を聞いてもらえばいいの?

 

ケアマネしかいねえだろ!!

 

ある時それに気づいてから、仕事に対する思いは変わりました。




家族も利用者も抱え込まないでケアマネに相談してほしい

もちろん笑わせるばかりがケアマネの仕事ではありません

ふう
ふう
当たり前や

でも、家族さんのフォローはケアマネの仕事だと思います。

介護は心身共にストレスが溜まります。

先も見えなきゃお金もかかります。

誰かに何かを相談したいし、話を聞いてほしいけど、もはや何を言えばいいかもわからないこともあるでしょう。

そこを引き出すのはケアマネの仕事です。

 

抱えすぎるのも良くないし、家族さんの要望は果てしないこともあるし、それは私の仕事じゃないと言いたいこともあるし、そこまでしてたら時間がなんぼあっても足りないと思うこともある。

ふう
ふう
はいまた言いすぎました

そのあたりの裏話はこちらにも書いてます☞「ケアマネの仕事のつらいところ 事業所と利用者の争いに巻き込まれる」

 

それでもケアマネが家族さんに寄り添わなきゃ、誰が家族さんを救うんだろう。

 

きれいごとではなく、今は本当にそう思っています。

 

ケアマネの仕事は大変なことも多いし、資格の研修も大変だけど。

せっかくこの職についたんだから、できるだけのことはしていきたいです。