皆さま、介護は誰がするというイメージをお持ちですか?
一番に頭に浮かんだのって「嫁」じゃないですかもしくは「息子の配偶者」じゃないですかイコール嫁じゃないですか?
強引ですか?よく言われます。
かくいう私も、なーんとなく「介護はお嫁さんがするもんだ」ってなイメージあったんですよね昭和の子なので。
そんな昭和の子は、大学卒業後からまっすぐこの介護業界に入ったわけなんですけど、最初は施設介護職。
誰がどう介護をしているか考えたこともなかったんです。
実際に主介護者やキーパーソンについて考えるようになったのは、居宅のケアマネを始めてから。
居宅のケアマネは10年目なので、覚えてないけど200人くらいは利用者さんやその家族に関わったと思う。
そこで
と思ったんですよと思いながら働いてたんですよ。
ところがどっこいその後ブログを始めて、いろいろな介護の相談を受けたり、他の方の介護をしている側のブログを読むようになってみたらば
我混乱。
私が担当している地域は日本のスタンダードではなく、もしかしたら特殊な「嫁あんまり介護しない地域」かもしれない。
私が働いているところ以外では「基本嫁介護するスタンス」な人ばかりかもしれない。
どっちが正解か不正解かはわかりませんし、ここで書くことは多分かなり私の主観で独り言になるんですけど。
なんでそういった差が出るのかとか、お嫁さんが介護しないなら誰がしてんだってな話とか、ようするに
ていうことを、一から十まで自分の主観のみで書いていきたいと思います。
ちなみに私もまごうことなき嫁です今んとこはね。
今んとこはね。(二回言うた)
目次(クリックするとその項目に飛びます)
嫁が介護をしていない地域はこんなところ

さて私が働いている&居住している地域は、都会でもないけど田舎でもない、関西のとある市です。
ほんとこの写真みたいな感じ。
商業施設もあるしマンションもあるし一戸建ても団地もアパートもあるし。
人口もまずまず多いし。
電車乗らなきゃ都会には出られないけど、都会に出なくても別に困らないし。
農業漁業林業で生計を立てている人はまずいない、そんなCITY。
私はずっとこの地域で暮らしているので、特に都会人でもないし田舎といえば田舎なのかなとか思ってたこともあるんですけど。
配偶者と結婚しその出身地に行って痛感しました。
そのあたりの人が全員知り合いで、親せき付き合いが無駄に濃くて、車がないと生活できないし何よりも冠婚葬祭を重んじるしそもそも亡くなった人が新聞に載るし街灯なくて夜真っ暗だから生まれて初めてハイビーム使ったし
なによりそこは
「嫁」「長男」「本家」
という、私からしたらなんじゃそれというワードに重きを置いている場所でした。
対する私が住んでいる場所。
基本的に夫の両親と同居している人はほとんどいません。
おそらくそれをするにゃあ家が狭い。
というか、そういう制度が浸透していない。
どちらかといえば、夫の両親よりも、妻の両親と同居の方が多いです。
でも基本は核家族。
高齢者は高齢者で住んでいて、配偶者が亡くなったら独居。
片親がなくなったから、引き取って同居、ていうパターンもあんまりない。
多分そんな相談私がされたら
て言う。
あと、介護サービスが非常に充実していてわりと選び放題なので、いいか悪いか別としてみんな抵抗なく介護サービスを使っていて
介護サービスつかわにゃソンソン
ていう意識が、親世代にも子供世代にもあります。
これはここ数年ですけどね、いい傾向だと私は思っております。
○○さんとこのおばあちゃんはこんなんしてた
〇〇さんとこのケアマネはこんなんしてくれる
等と間違った情報を仕入れてくるのがたまに傷(たまにでもない)
そんな感じ。
そんな感じのマイシティ。
このCITYでは、介護は嫁がするものマインドはほぼ絶滅しています。
嫁が介護しなければ誰がするのか
そりゃ配偶者か息子か娘か介護サービスでしょ。

「え?」
前述しましたけど、うちの地域はあんまり同居はない。
でも息子が存在する場合は、嫁も存在することも少なくない。
でも、介護サービスだけで生活していくことが可能でも、この業界必ず「キーパーソン」が必要です。
で、私らは基本的に一番最初に
・緊急連絡先
・キーパーソン
は必ず聞くんですけど、もし息子がいてその配偶者もいるとして
とは聞かないですねそこは息子でしょと。
そしてここで
て言われることもあんまりないんですよマイシティの場合。
どちらかといえば、献身的にお嫁さんが介護してたら
てなる。気を使う。
だって他人だし。←
というわけで、この地域でいうなら、キーパーソンは実子もしくは配偶者がほとんどで、緊急連絡先二番目に嫁が来ることはあっても一番はあんまりない。
息子は仕事してて連絡付きにくいかもしれないけど、なんぼ嫁が仕事してなくても、だからといって義両親の介護要員になるのはちがうと思うし。
だって他人だし。←
同居が少ないせいか、担当者会議だとか必要な時には家族を呼ぶんですけど、息子だけ来ることがほとんどですね。
そこに至るまでの関係とかあるんじゃないですか知らんけど。
ちなみにですけど、嫁の悪口一切言わないマダムはほとんどいないです。
たまに嫁めっちゃ褒めるマダムいますけど
全然信じてないです私に何があったんかな。
若い世代ほど嫁前出てこない現象は多いかな。
でも、わりと昭和初期の方でも
人が多いんですよ繰り返しますがうちの地域ね。
実際世話にならなくてすむならそれでいいんだけど、そうじゃないんだから子どもさんにも頼ってくれよと困るケースの方が多いです。
あとこれ同業者さんわかってくれるんじゃないかと思うんですけど、息子がね、ええ男性はね。
頼りなかったりちょっとずれてたりとにかくお話にならないケースもね。
なくなくなくはないというかないこともないというか。
介護は女性がするものという考えは大きく間違ってるんだけど、柔軟性は女性の方があるような気がします。
なんていうのかな、男性全員じゃないんだけど、介護以外のあれこれの想像がつきにくいというか。
おむつ変えたら捨てないといけないし、病院に連れて行ったらその報告をきちんとしないといけないとかですね。
人にはよるんですけど、わりと介護を軽く考えていて、実際してみてこんなに大変かとすぐに手を放そうとする人は、男性の方に多いかな。
あと息子はお母さんの認知症認めないんですよほんと。
これで困ることは多い。
でも自分の親でもある訳なので、みんな頑張って介護されてますよ。
私自分が働き出すまで、こんなに息子がキーパーソンになってるとは思ってなかったし。
介護保険が充実していてケアマネがいりゃあ、息子だろうが誰だろうが介護は可能です。
そしてケアマネ歴10年の私の実感としては、息子さんの介護できるスキルは年々上がっていってます。
だからなおさら「嫁が介護」がピンとこない。
介護サービスを利用すれば、誰が主介護者でも同じです。
息子が介護しているからヘルパーさんをたくさん入れよう
嫁が介護しているからおむつ交換は嫁でいい
なんてことは!!!
ありま!!!!
せん!!!!
嫁が介護しない方がいい理由

こっからは今までに増してわたくしの主観ですので、それを念頭に置いていただきたいのと。
世の中には、実の親子以上に仲のいいお嫁さんとその義両親というのが存在しますので、その方はちょっともうこの辺で帰ってください。←
まあ嫁が嫁が言うてますけど、婿の場合も同じですね。
過去に一例しかないですけどねキーパーソン婿殿。
数少ないお嫁さんの主介護者とやり取りしてて、やっぱり思うのは
他人
なんですよこれ何回も言いますけど。
ほんでね、その辺は息子夫婦の力関係もあるんですけど。
お金のかかることとかね、それこそ施設入所に至るような場合
「主人に相談しないと」
てなるんですよ結局。大きなことの決定権がない。
嫁が介護しなかったとか介護にお金使いこんだとか、その他親族とのあれこれがあるんじゃないですか知らんけど。
逆に息子が勝手に決めたこと、嫁が知らんかったと怒るパターンもなくなくはないですけどね。
なんかね、ほんとその「嫁が介護すべきだ地域」は想像しかないんですけど、そういうとこって
介護の手間をお金で楽にすることは何事だ
嫁が動けば無料で済むし
何より世間体が悪い
ていう風潮あるんじゃないですか?
繰り返しますけどうちの地域ではこれは全くないです。
たぶんこの手のセリフ息子が吐いたら
てケアマネが怒ると思います。
そうなるとお嫁さん無理して介護しますよね。
介護は関係性が最高によろしくても、無理すれば、いつか疲れて憎しみがわいてきてしまうものなんです。
それが関係性がピーだった場合などいわずもがな。
息子よ嫁さん逃げまっせ。
介護はきれいごとではないし、介護される側が100%良い人である保証はどこにもないのです。
というか、認知症やその他の理由で人格が変わることはたくさんあります。
息子ちゃん(←)がよく言う
ていうのはね、昔のお母さんなだけかもしれないんです。
それを一生けんめい嫁が訴えても聞いてくれなかったりしますから。
そしたらあなた嫁の心中お察しなさいよ。

これもんでこれやろ。↑
介護は他人がするもんていうのは私の持論ですが、身内の他人を使ってはいけません。
外注しなさいという意味です。
それが令和の時代の介護です。
もし、本意ではないのに介護をすることになりそうで、それを断れない方がいらっしゃったら、この記事をプリントアウトして家中に貼りましょう。
合言葉は
「嫁逃げてもええんか」
です。
では~