今回は、介護老人保健施設(老健)入所のお話と、格安の有料老人ホームに入る方法をご紹介します。
ではこちらの続きの記事になります☞「特養に入れなくてお金もないけどどうしても施設に入りたい場合前編」
前編ではロングショートステイについてご説明しましたが、これはあくまでも在宅サービスなので暫定的な処置になります。
この方法が取れない方、例えば要介護度が軽かったり、通院介助に家族の支援がない場合、市町村でロングショートステイが認められていない場合。
どうしたらいいかのお話です。
目次(クリックするとその項目に飛びます)
介護老人保健施設(老健)に入所する
そもそも老健とは何なのか。
細かく知りたい場合は他のサイトを見てもらうとして←
私なりの解釈で説明しましょう。
老健は基本的にはリハビリをしっかりして、決められた期間で自宅に帰る施設
基本的にはってのがポインツ。
老健は常勤のリハビリ職がいて、きちんとしたリハビリをしてくれます。
そこでしっかりとしたリハビリを行い、3~6か月後には退所して自宅に戻ることを目的としています。
が。
実際のところなかなか自宅に帰る人ってのもいないし、施設によっては何年も入所させてくれるところもあるしていうかそっちの方が多いし
入所してある程度の時間がたって、そろそろ長いなってなったら次の老健に移ったりもするし
ていうか一泊でも入院したら退所扱いで戻ってきたらリセットなるし
特養の空き待ちでの利用の方が多いです。
私が最初に働いてた老健、3年半で多分10人も自宅に帰ってないですね。
でも、余生をのんびり過ごすことが目的の特養とは違いますから、老健はリハビリ重視、生活全般で残存能力の維持向上を目的としています。
老健は終身の施設ではないが、入所扱いになる
そもそもここがロングショートステイとの大きな違いです。
老健は要介護1から入所できます。
公的施設入所ですので、負担限度額認定証も使えます。
ですから、低所得者の方でも負担が少ないです。
おむつ代も含まれています。
お薬代もこみこみです。
ここでひとこと
老健は医師が常駐してい(ることになってい)て、その医師の診察でお薬が処方されます。
これが明朗会計に含まれている=お高い薬は出せまへん!!
てことで、入所の時にお薬を薬価の安い分に代えられたり
特殊なお薬を使っていたら入所を断られることもあります
ただ、入所だけど死ぬまでいられる施設ではない(ってなってる)ので、住所地をうつして住み着くことはできません。
老健は看護師が24時間勤務
鍛えられたなあ(遠い目)
約20年前やなあ(白目)
でもあの時のナースさんたちの年齢もう越えたなあ(涙目)
って、BBAがノスタルジックに怖かったナースの思い出かみしめたいわけじゃなくて
24時間看護師がいるので、他の施設に比べると医療的な処置が必要な人も引き受けてくれます。
胃ろうとかインシュリンとかね。
そういう意味での安心感も、老健も魅力のひとつですね。
ということで、多少の脱線はありましたけど、結論。
要介護1以上で収入が少ないひとであれば、ロングショートや次にお話する方法よりも、老健入所を選ばれることをおすすめします。
特養は絶対にすぐには入れることはないですが、老健はすぐに入所できるところが必ず見つかりますので、そういった意味でもおすすめかも。
では最後の方法。
格安の有料老人ホームを探してもらう
おいおい待て待て待ちたまえ
そもそも有料老人ホームに入るお金がないがどうするかってな話じゃないのかい
そうじゃないのかいそう思われたかそうか。
ご安心あれ!!合点承知の助!!
( ー`дー´)キリッ
まず今までのところを振り返りましょう。
要介護3以上で、たまに自宅に帰ったり、家族が通院に連れていくことができればロングショートステイの方法を取ることができます。
低所得で要介護1以上あれば、老人保健施設の入所だと負担が少ないです。
でもどちらもそこで永住できるわけではない。
そうなるとやはり視野に入れるべきは有料老人ホームです。
でもお金がないと。
これに関しては、はっきり言って月数万円で入居先を探すのは不可能です。
でも、10万円越えると可能らしいです。
老人ホーム/介護施設を探すなら【きらケア老人ホーム】
有料老人ホームは専門業者に探してもらいましょう☆
うちの近所の有料老人ホームの相場は18万~19万円ですが、最近どうしてもお金がないから安いところ探して、と言われ、月13万円の予算で住宅型有料老人ホームに入居された方がいます。
→ 有料老人ホームの種類とその探し方を詳しく解説 お手頃価格な施設も!
この最後に載せているような仲介会社が今はたくさんあるので、そこの方に相談して探してもらいました。
もっと郊外に出たら10万円で入所できるところもあるみたいです。
でもすぐ埋まるらしいけど。
もちろん住所地を移しての転居も可能です。
それまでが賃貸住宅で一人暮らしであれば、その家を引き上げて引っ越しすることになります。
そして全然話変わるけど、入居金数千万みたいな有料も今はけっこう埋まって空き待ちらしい。
ハイ話それました。
以上、特養に入れないけどもう家での生活が難しくなった場合どうするかのお話でした。
この手の相談は本当にごまんとあります。
特養自体は、要介護3以上で申し込み、としてからは待機期間は格段に短くなりましたが、それによって行き場を失った方もたくさん出てきています。
もっと安価でもっと簡単には入れる施設増えれば、介護離職や虐待は減るのになと思うこともたびたびです。