世は超高齢社会。
介護業界ではずっと問題視されていた「2025年問題」も、いよいよ目前に迫っています。
この資料は平成18年のもの。
この2025年問題には、 かなり前から国も対策に取り組んでいました。
厚生労働省
別に読まなくても大丈夫です。←
ようするに、団塊の世代が高齢者になるのがこの2025年であるという話。
つまり高齢者率が大変なことになると。
とにかくとんでもない高齢社会が来るんですけど、それは一応国がなんやらかんやら、いろいろ考えてはいます(雑)。
地域包括ケアシステムだよ
(要は、地域で何とか協力して頑張って生き抜いてくれというお達し)
なんせ高齢社会のピークは2042年とも言われていて(いつの間にか延びてるやん)、まじもんの社会問題でございます。
大変かと言われれば大変だと思います。
大変だとは思うんですけど、ここで言いたいのはその大変な理由ではない。
介護保険の仕組みや財源の話、国が目指している方向など聞かないほうがいい(つまりろくな話ではない)。
もっと身近な話をしましょう。
もっと皆さんが気になる話をしましょう。
親の老後についてどう備えるかの話です。
目次(クリックするとその項目に飛びます)
親の老後にいつから備えるか と悩んだ時が備え時
さて今回この親の老後に備える記事を書こうと思ったのはですね、私介護相談無料LINEをしておりまして(唐突に宣伝する)
ありがたいことに、けっこうな数のご相談を頂きまして。
で、そこでビックリしたのはですね、わりと多かった相談といいますのが
まだ介護も始まっていないどころか
いまのところは全然元気な親の老後をどうしたらいいか
というもの。
これほんとたくさんご相談いただきました。
でも、この相談が来るのは私全く想像してなくて、驚いた後のほんと正直な感想といたしましては
とても良い時代がキタ!
感動からの感無量。です!
ケアマネの仕事で会う利用者さんや相談者さんというのは、少なからず介護が必要な方ばかりなので、もう早急にでも対策を練らないといけないことが多いのと。
なんで親御さんがここまでの年齢になってんのに
全く介護の話詰めてなかったんや…
と、(いうたらあかんけど)あきれてしまうこともなくなくはない。ないのです。
要介護状態というのはいきなり来ることもあるので、どんなに備えててもそのときはあたふたしてしまうし、慌ててしまう。
それは仕方ないんですけど。
80歳90歳越えてる親が歩けなくなりました、どうしよう誰が介護するんですか、え、決めてないです!というのはですね。
やっぱりちょっと想像力がなかったんじゃないかなって思うこともあるわけです。
(100歳越えた母親が急に体調悪くなって意思疎通できなくなったとき、「通帳の場所聞いてないのに!」「何とか話しできるようにして!」と病院に詰め寄ってた子どもたちもいた)
(聞くチャンス30年くらいあったやろ←)
それが最近は子どもさん世代がスマホを駆使する時代になったせいか、介護が社会問題として認知されてきたせいか、わりときちんと勉強してる方が増えてきました。
↑こういう副作用もなくなくないけども。
とても良い時代だと思います。
実際のところ、今元気な親御さんの相談をされても、具体的なアドバイスっていうのは正直難しい部分があります。
認知症になるかもしれないし、頭はしっかりしているけ、ど寝たきりになるかもしれない。
徘徊するかもしれないし、性格が変わっちゃうかもしれない。
両親どちらが残されるかわからないし、どちらも同時に要介護状態になるかもしれない。
そもそも相談者さんの状態や、環境が変わるかもしれない
ざっと挙げただけでも、これだけのパターンがある。
今思いつかないパターンがあと500はあると思う。
じゃあどうするんだ、早く備えていても意味ないのかいそうなのかいと言われれば、そうではない。
500パターン思いついたら、その500パターンに備えておいてください。
500パターンのシュミレーションをしてください。
大丈夫です、実際は500パターンもないです(なんやねん!)。
ちょっと早いかなくらいから考えていて大丈夫。
なぜかと言いますと、前述したように、日本の高齢者率はどんどん爆上がりしていて、介護保険もパンク寸前。
今よりも使い勝手が悪くなります。それは間違いない。
地域で自力で助けあって生きていこう☆
どんなに高齢者でも、しっかりリハビリをしたらよくなるから
介護保険は卒業するんだよ☆
が、お国の考えです(無茶言うな)
だからぼんやり構えずに、早め早めに対策を練っておくことをおすすめいたします!!
親の老後に備えるために決めておくこと
じゃあ実際に、親の老後にどう備えておけばいいか。
今までもいくつかの記事は書いてきたんですが
「人生会議」は必要です 離れて暮らす高齢の親と必ず決めておくべきこと
とりあえず、一番大事なことは
親本人に、自分にも老後が来るということを自覚させ、今から備えなくてはいけないということを理解してもらう
これ。
これに尽きると思います。
判断能力のあるうちに、親にまず自分の老後を想像してもらう。
そして
・お金の管理は誰がするのか
・最後はどこで過ごすのか
施設か在宅か
・キーパーソンは誰にするのか
・費用はどこから出すのか、いくらまで出すのか
・延命治療はどこまでするのか
・流れに乗ってつっこめそうなら、お葬式や遺産のことも
この辺は最低限決めておくべきかな。
これね、親がピンピンしてる時だと
いやまだそんなん早いわあ
もうちょっと考えるわあ
てなりがちですけど、いざという時になってからだとまず遅いですから。
冷静な判断ができなくなりますから。
そもそもこんな話親とできない、という関係であれば、備え方を変えるのも一つの方法です。
家族の介護をしたくない① なぜ家族が介護をしなくてはいけないのか
↑シリーズ④まである。名作やと思ってる。
今読みなおして書きすぎたかもって思ってるし、家族仲が良くても読んどいてほしい。
仲の良くない親の老後から目をそらし続けた結果、親子関係があるというだけで介護に巻き込まれるのはまさに終わりの始まり。
仲が良くない、介護したくない場合こそ、しっかりと考えておかなくてはいけません。
でないと逃げられないですよ。←
とにかくですね、親の老後って備えすぎて備えていても足りないくらいですから、ちょっとなんか気になることあったら遠慮なくLINEをください(すぐ宣伝する)。
実際のところ、すべての親御さんが介護が必要になるわけではないと思います。
私は職業柄、年寄りみな要介護とか思っちゃう癖があるんですが、そうじゃない人もたくさんいるはず。
でも、生きてる限り老後は来ます。
備えあれば憂いなしって言いますし、備えてなくて憂いてる人たくさん見てきたし、今この記事を読んでいただいた流れでですね。
少し親の老後について考えてもらえたらなと。
そういうきっかけになればなと。
思う次第でございます!
では~