介護保険

介護保険で環境整備前編 住宅改修で気を付けるべきこととその仕組み

皆様、介護保険のサービスといえば何を思い浮かべますか?

ヘルパーさんにお掃除?それともデイサービス

のんのんのん。ののんのん。

 

介護保険で使えるサービスは、こちらに一覧を作成していますが

うちの事業所で、今も昔も古今東西一番利用の多い介護サービスは、福祉用具貸与です。

たぶんどこの居宅介護支援事業所でもそうだと思う違うかったらすみません。

ふう
ふう
web土下座します

 

福祉用具貸与とは、文字通り「福祉用具をレンタルする」こと。

福祉用具を購入するのは「特定福祉用具販売」

自宅を過ごしやすく工事するのは「住宅改修」

 

この三つのサービスは、地味だけど利用者が多い。

在宅生活を安全に送るうえでは欠かせないサービスです。

そのくせ「もったいない勘違い」をされている方が少なくない。

 

そう。

こちらが説明する前に、介護保険使わずに自分たちで物品を買ったり、手すりをつけてしまっている方がひっじょーーーーーに多いのです。

ふう
ふう
あああああああああああ

てなります。言いそうなります。いや言います。

ふう
ふう
介護保険使えたのにいいいいい

きいいいいってなります。

 

その他にも、餅は餅屋、プロの意見を採用しながら福祉用具の選定や住宅改修はしたほうがいいし、気を付けてほしいポイントもあります。

そういうお話をまとめました。

 

とにかくこの制度を知らなくて

ふう
ふう
ええええ手すり自分で付けたんですかああああ
ふう
ふう
ええええこれ買っちゃったんですかああ

てなることが多いので、ぜひご一読くださればこれ幸い。

 

要支援介護状態になり、まず行うべきは環境整備。

転ばぬ先の杖転ばぬ先の手すり転ばぬ先の浴槽内椅子です。

 

安全に生活するには欠かせない三大サービス。

この前編では住宅改修、後編では福祉用具の購入と貸与について書いていきますね。

 

住宅改修の基本情報あれこれ

住宅改修とは、イコール自宅を改修し、要介護者本人が生活しやすくするためのサービスです。

原則として、役所に登録している住所地(介護保険証に記載されている住所)でしか行えません。

ふう
ふう
住所を移さないままお子さんの家に同居してる場合なんかけっこう多いけど、住民票を移動しないと住宅改修できませんのでご注意

 

住宅改修の話の前に、まず今回の「住宅改修」「特定福祉用具販売」「福祉用具貸与」をなぜ同じ記事でまとめるかという説明をしますとですね。

介護保険の指定事業所では、この三つのサービスをまとめて行っているところがほとんどだからです。

わかりやすくいうと、多くの福祉用具貸与(レンタル)事業所さんは、住宅改修も特定福祉販売も指定を受けていると。

なのでレンタルさん(という呼び方にします)はこの三つの事業のプロであるからして、召還すると

ふう
ふう
この家で過ごしやすくするにはどうしたらいいですか?

というような相談がしやすいんです。

 

ここは壁が薄いから住宅改修はせずにレンタル手すりにしましょうとか、逆にレンタルよりも、住宅改修で手すりを付けたほうがいいかなとか教えてくれる。

そういう情報は一手にまとめた方がいいので、よほどのことがなければ、住宅改修もレンタルも同じ事業所でしてもらうことが多いですね。

ふう
ふう
ちなみに余談なんですが指定事業所以外の工務店も住宅改修はできますが、それを希望されるとめちゃくちゃ大変なことになることがなくなくなくもないので、同業者で初心者の方ほんと気を付けてください(これ小声)(私は過去二回ほどこれでどえらい目に)




住宅改修でできること、住宅改修できる人

さて話を戻しましょう。

住宅改修で何ができるかといいますと、わりといろいろできるのですが、多いのはこのへん。☟

・手すりの取り付け(浴室、トイレ、階段が人気)

・扉の取り換え(浴室扉を折れ戸にってのは絶対やったほうがいい)

・便器の取り換え(古い低いトイレとか、和式を様式にとか)

あとは段差解消とか、滑り止めとかもできます。きっと皆さんが思っているより、できることは多いです。

とりあえずできるかできないかはさておき、事業所さんに希望を言ってみると、介護保険適用だったりします。

最近は、浴槽を浅くすることができると知り驚きました。

方法は忘れました。←

 

住宅改修を行えるのは要支援1~要介護5まで、認定が下りたすべての方が利用できます。

介護保険適用の上限額は20万円。

20万円までは自分の負担割合分だけ支払えばいいので、1割負担の方が満額20万円の工事をしたら2万円の支払いになります。

それを越えた分は実費です。

一回に使わなくても大丈夫。

むしろいっぺんに使わないほうがいいです。うちはそれで失敗しました。

ふう
ふう
その話はのちほど

 

ひとつの住所地に上限20万円ですが、3段階介護度が変わればまた20万円使えるし、引っ越しすれば20万円は復活します。

ふう
ふう
ちなみにうちの父親は満額住宅改修してから引っ越して、また復活した20万円分で引っ越し先も住宅改修しました

あと、一人当たり20万円なので、夫婦で認定結果が出ていると合計40万円使えることになります。

ただし、ここも注意点があるのでのちほど。

 

あと、住宅改修を勧めると

うちは賃貸なんでできないんです

と言われることも多いんですが、賃貸でも大家さんの許可があれば可能です。

ただし、退去時にもとに戻さないといけない場合があるので気を付けてください。

ふう
ふう
団地なんかでもみんなわりと改修してるよ




住宅改修で失敗しないために抑えるポイント

では10年居宅のケアマネをし、たくさんの住宅改修のケースを経験した私。

数々の失敗や後悔やひやりやひんやりをも経験しています。

 

どのサービスでもいえることですが、ケアマネは介護サービスをすべて把握して(いるということになって)います。

が。

サービス事業所の責任者さんは、そのサービスの超一流スペシャリストなんです。

 

訪問介護にしろデイサービスにしろ住宅改修にしろ、そこの責任者さんは広く浅くのケアマネとは違い、自分のところのサービスを深く知っているし理解している。

特に住宅改修は、家の構造とか配管とかも考慮しないといけないので、そりゃもう私ら門外漢といいますか、何が言いたいかというと

ふう
ふう
住宅改修はプロに丸投げしています

だから細かいことはよくわからない。←

 

あと、住宅改修もそうだし福祉用具購入もそうだけど、市町村によってかなり手続きとか書類とか、やり方に差があるんです。

二事業所以上からの見積もりを取らないといけない市町村も多いですしね。

ふう
ふう
生活保護だと特にそうです

 

なので細かい手続きとかは置いといて、住宅改修をするにあたって注意することをいくつか挙げていくので、検討している方はまずこれを読んでくださいませ。

 

利用者本人が使うところだけ

これは大原則。

被保険者本人が利用するところしか、住宅改修できません。

 

本人が足が悪くて二階に上がれないなら、階段の手すりはつけられない。

本人がポータブルトイレやおむつを使用しているなら、トイレの改修ができない。

本人がデイでしか入浴しないなら以下略。

 

これ当たり前に思いますが、同居の家族さんは介護保険申請してないけど、私のために手すりほしいわとか、わりと希望されることがあります。

それは秒で

ふう
ふう
無理す

で答えればいいんだけど、問題は前述した夫婦の場合とかね。

 

ご夫婦(たまに親子)で一軒の家に同居していたら、その人数分住宅改修ができるんですけど、もちろん申請は一人20万円×人数なのです。

一人ずつ申請し、理由書(なぜ住宅改修が必要かを記載し、役所に提出する書類)を作成する必要があります。

 

だから、夫が洗濯物干さないなら、ベランダへの手すりは妻の名前での申請になるし。

妻の部屋が一階で二階に行くのは夫だけなら、階段の改修は夫の名前でしないとだし。

こういう場合は、共有部分(二人とも使うから、どっちの名前でも理由が付けられる場所)をうまく調整しないと、やりくりが厳しくなります。

ふう
ふう
家計と一緒ですね(違うね)

 

状態が変われば住宅改修が無駄になることも

これうちですわ。(/・ω・)/

うちの父親。

 

うちの父親はわりと早い段階から(66歳)要介護認定を受けています娘ケアマネやし。

で、はじめの数年は、後編で語る福祉用具レンタルだけしてて元気だったんです。

その時に、二階への階段手すり、浴室扉、トイレと浴室の手すり設置で、上限20万円の枠を使い切りました。

 

そして時は流れ、脳梗塞を起こして右半身不全麻痺で在宅に戻り

二階には上がれないし

入浴はデイでしかできないし

トイレは基本ポータブルトイレ

 

となったのですが、もうこうなった時に必要な、玄関手すり等々に使える分は残ってませんでした。

ふう
ふう
残念無念

 

 

こういった、その時必要と思って住宅改修しても、その後無駄になるケースはわりとあります。

でもその時必要ならするしかないんですけどね。

転ばぬ先の住宅改修ですから。




もし本人が利用しなければ実費で全額支払い

これ少し難しいしややこしい話なんですけど、住宅改修と福祉用具購入の支払い方法は

償還払い いったん全額支払いし、自己負担分を除いた金額が、市町村からのちに返金される

給付券払い 始めから自己負担分のみを支払う

の二種類があります。

ふう
ふう
ケアマネ受ける人だけ覚えてください

 

これも市町村によるんですが、給付券払いで始めから自己負担分しか払わなくていい場合は少なくないし、住宅改修だと額が大きいので、その方がもちろん助かるのですが。

入院中や、新規申請で要介護度が出ていない場合は、いったん全額を払う償還払いしかできません。

そして万が一、住宅改修をしてから、在宅に戻らないもしくは要介護度が出なかった(非該当)の場合は

全額自費のままで保険はおりません。

 

大前提として、本人が利用しない改修は保険が効かないので、本人使わなければそりゃ自費になります。

非該当だともちのろんです。

私これ二回あります。

ふう
ふう
ぐえ(思い出してぐえ)

 

一回は退院までに住宅改修で動いて、ピーーしてしまった方(自粛)。

ふう
ふう
お亡くなりになったのですよ急に(言うてしもてる)

 

二回目はいったん帰る方向ですすんでて、在宅環境整えたけど

やぱ家でみるん無理

で施設に入った方。

 

どちらも納得はされていましたが、保険きかない以上、私はただ働きです。←

ふう
ふう
ぐえ

 

住宅改修でその他気を付けること

古い家なんかですと、壁が薄かったり弱ってたりで、その補強に費用が高くつくこともあります。

介護保険を使う以上、がちこりした丈夫な作りでないといけません。

もし家の構造上、住宅改修が難しければ、レンタル品で対応する必要があります。

そうなると毎月費用が発生するのがネックで

ちょっとくらいグラグラでいいから

とかいう人いるんですけど(マジで)、そうはいかぬ!

 

あとはこれめっちゃ多いんですけど、変な手すりとかすでに付いてしもてるパティーン。

なんであんなとこに手すりを
ふう
ふう
付けたんじゃい

てなることもしばしば。

 

だいたい夫が付けていたり息子が付けていたり婿が付けていたり、とにかく素人が付けているのですが←

場所や高さや向きの「ちがうちがうそうじゃそうじゃない」感がですね。

のちの住宅改修の邪魔をするのですよ。

 

もともとついている手すりがちがうちがう(以下略)でも、それ外して付けかえることに対しては保険使えなかったりするんですよね。

仕方ないんだけども。

それはお身内さんの愛なんだけれども。

私の中の鈴木雅之が

ふう
ふう
違う、そうじゃない

と歌うわけです。

 

だからほんと、いらんことする前に(おい)、ケアマネに相談してほしい。

ちなみに住宅改修だけなら、ケアマネとの契約はいりません。

しかるべき資格を持った相談員がいる事業所なら、直接のやり取りが可能です。

他のサービスがいらないわって方は、お近くの地域包括支援センターや、居宅介護支援事業所で、住宅改修の事業所を紹介してもらってくださいね。

ではまた後編でお会いしましょう~。